◆◇◆
その日の夜、私はとても満ち足りた気持ちでベッドに寝っ転がった。
言えた、打ち明けられた、引かれなかった!
枕に顔を埋めてきゃああっと奇声をあげる。もう蒼葉へは今日のお礼と泣いちゃった謝罪、そしてフユアヤのチャンネルのリンクを送っといた。
もしも蒼葉がフユアヤにハマってくれたら、語ったり、今日出会ったパワフルくんと低音くんみたいに推しカラでおそろにしたり!?
フユアヤは高校生だからかお金の問題か公式でグッズは出してないんだけど、それでもお揃いのレパートリーは山ほどあるよね!
あーでも私箱推しなんだよなあ、蒼葉も二人好きになったらどうしよう、どっちがどっちの色になるかなあ〜!
なんて早すぎる妄想に浸りながら、ふとスマホを手に取った。
そういえば、今日フユアヤのアカウント見てない……。何か更新されてるかな。
写真と文字を投稿できるアプリを開くと、一番最初にフユアヤの投稿を見つけた。あ、更新されてる!
って……嘘、実写!? 珍しいありがとうございます。スマホに食らいつき目を凝らす。……と。
【お揃い!】
テンション的にアヤくんが書いた文に、……くっつけられた手に身に着けられている、イメカラのラバーリストバンド。
ん?
思わず二度見した。……ん?
投稿時間は三時。私がちょうど蒼葉とお腹すいたねと話してた時間帯だ。そして、その後に出会った男子二人組。
……ちょっと一旦整理しよっか?
『大丈夫ですか? 体調悪いとか?』
パワフルくん──アヤくんのイメカララバーリストバンドをつけていて、フユくんを推してて、聞き覚えのあるパワフルボイス。
『そういえばさっき、クレープ二つ持って人を必死に探してる方がいたけど。探してるの、君じゃない?』
低音くん──フユくんのイメカララバーリストバンドをつけていて、アヤくんを推してて、聞き覚えのある低音ボイス。
『ん? ──かわいい』
『なっ……せめてかっこいいにしろ!』
そして、誰が見てようが関係なく見せつけられる、見覚えのあるいちゃいちゃ。
……偶然? いや、こんな偶然、起こるはず、
「ない……よね」
つ、ま、り?
「おわああああああああああああああああ!?」
思わずスマホを思いっきりぶん投げた。運よくベッドの上に着地したスマホを横目に、続けて枕をぶん殴る。
わっ……私、推しと会っちゃったってこと!?
「でことは実写3D……いや4D……その上?」
じゃなくて!
やばい会話しちゃった!? 推しとリアルで! てか何で気づかなかった私、ファン失格……いや、その場で気づいてたら叫んで人目集めてフユアヤ身バレの危機とかになりかけるから気づかなくて良かったのか?
オタク特有の早口で思考する。や、やばいよ今日、蒼葉にオタクなこと明かせてしかも受け入れてくれて、推しに会ったとか。
へなっと力が抜けて完全にベッドに身体を預けた。
神様、私、一生の運を使い切ったのでしょうか……?
フユアヤがもしリアルイベントとかをすることになったらチケット当てなきゃなのでそれは勘弁してください。星空に祈って、ふと、我に返った。
そういえば、
「フユアヤ普通におそろしてるじゃん」
それ以上に衝撃な事実が発覚して頭から抜けてたけど、いつもなら踊り舞う情報だ。レア実写だし。
しかもお互いに相手を推しに選んでたし、フユくんは何か私とアヤくんが一緒にいて嫉妬してた様子だったし、距離いつも通り近かったし。
うわあ、
「尊……」
もしもビジネス仲良しだろとかほざくアンチがいたらこれから私がぶっつぶしてやろうかと思います、神様。
そして、フユアヤ付き合ってる説が私の中で確定になってきてるのですが……どうでしょう?
空に問いかけ、私はくすっと微笑んだ。
まあとりあえず、フユアヤ!
私に踏み出す勇気をくれてありがとう、お幸せに〜!
その日の夜、私はとても満ち足りた気持ちでベッドに寝っ転がった。
言えた、打ち明けられた、引かれなかった!
枕に顔を埋めてきゃああっと奇声をあげる。もう蒼葉へは今日のお礼と泣いちゃった謝罪、そしてフユアヤのチャンネルのリンクを送っといた。
もしも蒼葉がフユアヤにハマってくれたら、語ったり、今日出会ったパワフルくんと低音くんみたいに推しカラでおそろにしたり!?
フユアヤは高校生だからかお金の問題か公式でグッズは出してないんだけど、それでもお揃いのレパートリーは山ほどあるよね!
あーでも私箱推しなんだよなあ、蒼葉も二人好きになったらどうしよう、どっちがどっちの色になるかなあ〜!
なんて早すぎる妄想に浸りながら、ふとスマホを手に取った。
そういえば、今日フユアヤのアカウント見てない……。何か更新されてるかな。
写真と文字を投稿できるアプリを開くと、一番最初にフユアヤの投稿を見つけた。あ、更新されてる!
って……嘘、実写!? 珍しいありがとうございます。スマホに食らいつき目を凝らす。……と。
【お揃い!】
テンション的にアヤくんが書いた文に、……くっつけられた手に身に着けられている、イメカラのラバーリストバンド。
ん?
思わず二度見した。……ん?
投稿時間は三時。私がちょうど蒼葉とお腹すいたねと話してた時間帯だ。そして、その後に出会った男子二人組。
……ちょっと一旦整理しよっか?
『大丈夫ですか? 体調悪いとか?』
パワフルくん──アヤくんのイメカララバーリストバンドをつけていて、フユくんを推してて、聞き覚えのあるパワフルボイス。
『そういえばさっき、クレープ二つ持って人を必死に探してる方がいたけど。探してるの、君じゃない?』
低音くん──フユくんのイメカララバーリストバンドをつけていて、アヤくんを推してて、聞き覚えのある低音ボイス。
『ん? ──かわいい』
『なっ……せめてかっこいいにしろ!』
そして、誰が見てようが関係なく見せつけられる、見覚えのあるいちゃいちゃ。
……偶然? いや、こんな偶然、起こるはず、
「ない……よね」
つ、ま、り?
「おわああああああああああああああああ!?」
思わずスマホを思いっきりぶん投げた。運よくベッドの上に着地したスマホを横目に、続けて枕をぶん殴る。
わっ……私、推しと会っちゃったってこと!?
「でことは実写3D……いや4D……その上?」
じゃなくて!
やばい会話しちゃった!? 推しとリアルで! てか何で気づかなかった私、ファン失格……いや、その場で気づいてたら叫んで人目集めてフユアヤ身バレの危機とかになりかけるから気づかなくて良かったのか?
オタク特有の早口で思考する。や、やばいよ今日、蒼葉にオタクなこと明かせてしかも受け入れてくれて、推しに会ったとか。
へなっと力が抜けて完全にベッドに身体を預けた。
神様、私、一生の運を使い切ったのでしょうか……?
フユアヤがもしリアルイベントとかをすることになったらチケット当てなきゃなのでそれは勘弁してください。星空に祈って、ふと、我に返った。
そういえば、
「フユアヤ普通におそろしてるじゃん」
それ以上に衝撃な事実が発覚して頭から抜けてたけど、いつもなら踊り舞う情報だ。レア実写だし。
しかもお互いに相手を推しに選んでたし、フユくんは何か私とアヤくんが一緒にいて嫉妬してた様子だったし、距離いつも通り近かったし。
うわあ、
「尊……」
もしもビジネス仲良しだろとかほざくアンチがいたらこれから私がぶっつぶしてやろうかと思います、神様。
そして、フユアヤ付き合ってる説が私の中で確定になってきてるのですが……どうでしょう?
空に問いかけ、私はくすっと微笑んだ。
まあとりあえず、フユアヤ!
私に踏み出す勇気をくれてありがとう、お幸せに〜!
