「おはよ、響魚くん」
「ああ、おはよう。よく眠れたか?」
「夜中に何度か目が覚めちゃったけど、なんとか」
「そうか」
週末、いつものように学校最寄り駅前で待ち合わせて、登校する。わくわくした感情を隠し切れないのは優凪だけではないだろう。学校が近づくにつれて、はしゃいでいる同じ制服姿の生徒たち。学校からは賑やかなアナウンスの練習が聞こえている。文化祭当日だ。
「生徒以外の方、入場券はひとり一枚ずつお持ちください!」
入り口では入場受付が、すでに一般の入場者も受付が始まっていた。中には中学生に見える少年も。来年の受験に合わせて学校見学に来たのだろうか。
「去年、俺も学校見学がてら文化祭に来たけど、そのときも賑やかだったな」
「そうなんだ、僕は高校の文化祭って初めて!」
この学校ではクラスごとに何か出し物をやると言う決まりはなくて、やる気のある者同士が集って何か出し物をする。でもイベントにはなんでも盛り上がる校風だったから学校内はそれなりに盛り上がっていた。そういった点からして多分これが、青春なのだと。優凪も響魚も多分楽しいのはこれからだ。
爆音の講堂、素人ながらも本格的なロックミュージックを一通り味わい、中庭でフルーツジュースを購入した。次はどこに行こう、楽し気にパンフレットを見て悩む優凪が可愛らしくて、響魚の口元が緩んだ。
正直もう高校生だし文化祭くらいではしゃぐのも、とも思っていたがこんなに無邪気な表情で隣にいられたら。イベント事はいくつになっても楽しんでいいのか、そう思うと変に斜に構えていた自分の方が恥ずかしくなる。だってこんなとびっきりのデートは他にないのだから。
そのときふと視線を感じ、響魚が目をやるとどうやら優凪が遊びに来た他校の男子生徒に注目を浴びているようだった。そうだ、優凪はお姫さま。いつもそばにいるのが当たり前に思っていたから、他人のことなんて気にしていなかった。
「ああ、おはよう。よく眠れたか?」
「夜中に何度か目が覚めちゃったけど、なんとか」
「そうか」
週末、いつものように学校最寄り駅前で待ち合わせて、登校する。わくわくした感情を隠し切れないのは優凪だけではないだろう。学校が近づくにつれて、はしゃいでいる同じ制服姿の生徒たち。学校からは賑やかなアナウンスの練習が聞こえている。文化祭当日だ。
「生徒以外の方、入場券はひとり一枚ずつお持ちください!」
入り口では入場受付が、すでに一般の入場者も受付が始まっていた。中には中学生に見える少年も。来年の受験に合わせて学校見学に来たのだろうか。
「去年、俺も学校見学がてら文化祭に来たけど、そのときも賑やかだったな」
「そうなんだ、僕は高校の文化祭って初めて!」
この学校ではクラスごとに何か出し物をやると言う決まりはなくて、やる気のある者同士が集って何か出し物をする。でもイベントにはなんでも盛り上がる校風だったから学校内はそれなりに盛り上がっていた。そういった点からして多分これが、青春なのだと。優凪も響魚も多分楽しいのはこれからだ。
爆音の講堂、素人ながらも本格的なロックミュージックを一通り味わい、中庭でフルーツジュースを購入した。次はどこに行こう、楽し気にパンフレットを見て悩む優凪が可愛らしくて、響魚の口元が緩んだ。
正直もう高校生だし文化祭くらいではしゃぐのも、とも思っていたがこんなに無邪気な表情で隣にいられたら。イベント事はいくつになっても楽しんでいいのか、そう思うと変に斜に構えていた自分の方が恥ずかしくなる。だってこんなとびっきりのデートは他にないのだから。
そのときふと視線を感じ、響魚が目をやるとどうやら優凪が遊びに来た他校の男子生徒に注目を浴びているようだった。そうだ、優凪はお姫さま。いつもそばにいるのが当たり前に思っていたから、他人のことなんて気にしていなかった。
