ぼっちで死んだら、創造主が迎えに来た!〈わたしゃ、既に死んでいる〉


 
 このマロン教国は、わからない事ばかりだ。

 いやこの星の事も、ろくにわかってないけど…私の夢の中だと思っていた…思おうとしてた…、私はどうなったのだろう…。

「楓さん、大丈夫ですか」

「ごめんなさい、ちょっと考え事を」

「以前、神様に救われたと言われてましたが、マロン教国は神様が作られたのですか?」

「…、その辺の話は、この場では」

「今日、お時間は大丈夫ですか?」

「はい、私は」

「でわ、3人で少しお話ししませんか」

 ※※※

アル皇帝執務室

「どうぞ、おかけください」

「どこから、話せば…」

「先ず私が、楓さんを神の関係者と思った所からお話ししますね」

 皇帝の話は…

 私の目と髪の色、そして、幾つもの神法が使える事、更に物質創造は、神にしか使えないものと思われているそうだ。

「楓さんは、あの古民家も、田園も、以前からご存知でしたよね」

 確かに、あれは日本の風景だ、良く知っている。

「今の私達には、楓さん程の神法を使えるものはいません」

「鬼平さんを倒されたと言う、エルフの方は」

「シャーゼさんの事ですね、既に他界してます」

「今は、昔の神様と幹部達の事を知るのは、アルと僕だけなんですよ」

「シャーゼさんは、神様の秘書をなされていた方で、同時に、エルフの里の長でもありました」

「鬼平さんに、勝ったとは言っても…後に2人は婚姻しましたから」

「鬼平さんの所まで、辿り着いた幹部も、それなりに居たんですよ、それも半日もかからずに」

 神の幹部達は化物揃いだったんだ。

「因みに鬼平さんも幹部で、神様の護衛をしてまして、神様が帰られた後、先先代の皇帝ユーリさんの護衛も務められていました」

「この国は いつ作られたのですか」

「230年程前になります」

 230年前…2人は既に生まれてたの?

「ハハ、私とサミュエルは、エルフの血が濃いようで」

 ハーフとかそう言う事か。

「ですが、後100年は、生きられないと思いますよ」

「神様は、いつ帰られたんですか?」

「マロン教国が作られて5、6年と聞いています」

「僕達も最初から居た訳ではないので」

 200年以上前には、帰ってしまったのか

「鬼平さんの話だと、鬼平さんの主人だったドラゴンを、なにもなかったかの如く、瞬殺、いや、一欠片も残さず、粉々に吹き飛ばしたしたそうです」

「神様が?」

「はい」

「神様は、何のために、この国を作られたの?」

「神マロン様を周知させる為と、人類滅亡を防ぐ為だったそうです」

「当時は、人類滅亡の事は、幹部以外には 知らされていませんでした」

 滅亡の危機が去ったから、帰ったと…。

「私は残念ながら神ではないですよ」

「ハハ、神も最初はそう言ってましたよ」

 …?

「初代皇帝、いや当時は教祖を名乗ってましたが、私はマロン教の教祖だと」

 日本人ぽいんだよね、しかし、私とはレベルが違いすぎるよ。

「楓さん、マロン教国の皇帝になりませんか」

 「…、なんですと!」