マロン教国に来て数日が経った。
私は今、古民家の裏庭にいる。
何をしているかって…それは訓練だよ!
オヤジ共の!
ドレンチとメイビを、私の作り出した箱の中に閉じ込めた。
「ドレンチ、メイビ早く出ないと酸欠で死んでしまうよ」
「と、言われても…日に日に強度が増してないか?」
「ドレンチ、剣に強化魔法を付与して」
「メイビ、イメージをもっと強く」
「ドカン!ゴトゴトゴト」
「はあ、はあ、はあ」
「サリーヒールを2人に」
「ちちんぷいぷい」
「サーシャ周りの人の数はわかった?」
「はい、半径100mに556人います」
「その内、子供の数は?」
「えーっと…あっ誰か訪ねて来ます」
「ピンポーン」
「はーい!」
裏庭から外回りで玄関に、サミュエルさんと…。
「サミュエルさん、裏庭に周って来てくれますか、今、訓練中で」
「わかりました」
「こ、此れは…」
「楓さん、貴女、物質創造が出来るのですか」
「ええ」
「少し見学させて貰いますね」
「楓、お客様だから、少し休憩を」
「次の部屋を破ったら、休憩にしましょう」
「サーシャ子供の数はわかりましたか?」
「はい、半径100mに子供はいません」
「そうですか、わかりました」
「シャキーン!」
「ドン!ゴトゴトゴト」
「ヒール」
「みんなお疲れ様、休憩にしましょう」
「サミュエルさん、すみません、お待たせしてしまって」
「ハハ、楓さんは、なかなかのスパルタですね」
「紹介します、こちら皇帝のアルです」
な、なんですと!
みんなも固まってしまったよ!
「初めまして、楓さん、アルと申します。以後お見知り置きを」
「は、初めまして、お世話になっております、冒険者パーティ、ラビアンローズの楓と言います…言って頂ければ、此方からお伺い致しましたのに…」
「ハハ、アルは少しでも早く、楓さんに会いたいと」
「サミュエル!」
うーん、似ている。
「楓さん、不躾な質問で申し訳ないのですが…貴女は…神と繋がりがあるのですか?」
「…?」
「いえ、私の知り合いに、神様はいませんけど?」
「そ、そうですか…しかし、驚きました」
「…?」
「美しい黒髪黒眼に、物質創造まで」
「私の国…いえ」
そうだった、私は日本から来た事は誰にも言ってなかったんだ。
でも、マロン教国にも、絶対いるよね日本人が!
「楓さん、一番得意な神法はなんですか?」
神法?魔法の事だったよね。
「火の魔法ですかね」
「一度、最大出力で見せては貰えないか?」
「良いですよ、でわ、上に向かって射りますね」
私は「ちちんぷいぷい」矢を放った。
「此れは、炎の弓矢ですか」
「もの凄い威力ですね」
「ちちんぷいぷいと言うのは?」
やっぱ気になりますよね。
「私の発動条件です」
「そうなんですね」
「ラビアンローズのみなさん、今夜夕食をご一緒に如何ですか?」
如何ですかって、皇帝に言われて断れるわけないよね。
「はい、喜んで」
あれ、この言い回しダメだった?
「ハハ、楽しみにしてますね」
「では、夕方に私がお迎えに来ましょう」
「あ、すみません、私達、冒険者なもので、ご招待に着て行くような服を…」
「いえ、今の服装のままで、構いません。それでは後ほど」
行ってしまった。びっくりしたよ。こう言う時こそ年の功だろ、オヤジ共!


