「おはよう」「おはよう」
「ぴーっ!」「カモ助もおはよう…でか!」
魔物の成長は、生存本能ですこぶる早いそうだ。早すぎだろ!ま、いっか!
それにしても、なかなかマロン教国は見えて来ないね。
「マロン教国は、この方角で合ってるんだよね」
「ああ、その筈だが」
「サーシャは、何かわかる?」
「はい、この方角で合ってるかと…」
遠すぎて、はっきりとは、わからないそうだ。
「なんたって、小舟だからな」
そっか…?浮遊魔法で飛べないかな。
「ちちんぷいぷい」
「なっ!何かしたか?」
「浮遊魔法で、飛ばしてみた」
「見たって、おいおい」
その日の夕暮れ時。
「陸が見えて来たぞ、港町もあるな」
「取り敢えず森の方へ」
「ガタンッ!」
何かにぶつかった?
私はゆっくりと舟を地上に。
「結界だな…これから日が暮れるのに、森の中は」
「結界の中に、沢山の人や魔物?がいます」
「森の中に、人や魔物の気配はある?」
「森の奥に、魔物が数匹…あちらの方向に…エルフの気配があります」
「取り敢えず、行ってみよう」
※※※
えーっと、ダンジョンへようこそ!
やけに歓迎ムード漂う看板が…。
「この建物の中に、エルフが3人います」
「お邪魔します」
私は恐る恐る建物の中へ。
「これは、珍しい、お客さんかのう?」
「ダンジョンに来たのかな?」
お爺さんエルフに、若いエルフの女の子が、2人…じじい、エロエルフか!
「はい、ダンジョンに来たのですが、その前に」
私はサーシャが、サテライトからひとりで、エルフの里を目指して、途中、魔物の餌になりかかっていた事などを話した。
「さようか、其方のお嬢さんが、大変だったのう…わしがエルフの里長、サバイと言う」
エルフの里長だったよ、エロエルフ!
「サーシャさんと言ったか、残念だがエルフの里は、お主とは無関係じゃ」
「…。」
「じゃがな、マロン教国のサーティーと言う街の血筋じゃな」
「今、わしが問い合わせてやるから暫しまて」
優しいエロ爺さんだったよ!
「トゥルトゥルトゥル」
「もしもしサバイじゃが」
ちょっと待った!電話だよね、それも携帯電話だよね!
「おう、そうか頼んだ」
「今、サーティーの長、サミュエルが此方に来るから、皆さんお茶でも飲んで待っておれ」
私達は、綺麗なエロフ基、エルフのお姉さんにお茶をいただき…美味しい、なんだ、この美味しさわ!
「お待たせ、僕がサーティーを預かるサミュエルだ、君達は?」
「冒険者のラビアンローズと言います、此方が、サテライトからひとりこの地を頼って来た、サーシャです」
「サーシャと言います」
「そうか、サーシャさん良く来てくれました。サーシャさんの身内の方は?」
「私が物心つく頃には他界しました」
「そうですか、お母様の名前は覚えてますか」
「はい、サブリナです」
「そうですか、貴女はサブリナの娘さんなんですね…サブリナは他界してしまったんですね」
どうやら、サミュエルさんとサーシャのお母さんは、顔見知りのようだ。
「みなさん、冒険者と言う事でしたが、ダンジョンに?」
「はい、そのつもりですが?」
「もし良かったら、我が街にご滞在ください。サーシャさんの話も聞きたいですから」
私達は、マロン教国のサーティーと言う街に、滞在する事になった。
うちのオヤジ共が、鼻の下を伸ばしていたのに、マロン教国に入れると知り、天を仰ぎ出したよ!
それ程の、夢の国なのだそうだ。


