今日も朝から魔法の特訓だ。
「わたしはもう いいや」
パミは既に満足したようだ。疲れるとも言ってたしね。
炎の大きさや パワーを大きく出来ないものなのか、
「ちちんぷいぷいパワー!」
…私の足元にひびが…?
「ちちんぷいぷい大きく!」
…指が大きくなったよ!怖いよ!
うーん?難しいよ…私の夢の世界なんだから…もっと簡単にいかないかな?
「ちちんぷいぷい」
私は大きな炎をイメージした。
「ぼっ」
出来たよ…それじゃあ
ちちんぷいぷい大きな炎!
『…しーん…。』
…出ない、ちちんぷいぷいは 言わないとダメなようだ。
火の魔法はこのぐらいにして、次は水だよね
「ちちんぷいぷい」水…「しゅるしゅるしゅる ぴちゃ」
手のひらに水が現れた。
「ちちんぷいぷい」風を…「きゃっ」
突風が吹き荒れたよ、コツが掴めてきた。
さて、いよいよあれだよね…、無い!ほうきが無いよ!
この世界には無いのかな?そんな事は無いと思うのだけど、後で聞いてみよう。
魔法の特訓はこの辺で、午後からはパイロンに弓を習うことになっている…ふふ、こう見えて私は弓道の心得があるのだよ。高校以来だけどね。
「楓…そんなに時間を置いたら獲物が逃げちまう」
…確かにそうだ。獲物を見つけたら即 射らなくては…此れは なかなか難しいよ。
「いた!うーん…あれ?どこ行った」「ぱさぱさぱさぱさ…」
「もうとっくに飛び去って行ったぞ」「…。」
そんな日々を過ごして ひと月、私は魔法で弓と矢を作り出すことに成功した。
「ぼっ…シュー!」「ヒッー!ドスッ!」
「楓が居れば檻いらずだな」
「楓…もう俺に教えられる事は無い」
ですよね、猪もこれなら射抜けるしね。
「パイロンさんありがとうございました」
「はっは…」
明日はパイロンが町に獲物を売りに行く、今回は私もついていく魔法のおかげで早くも走れるし、何故か疲れ知らずなのだよ…夢だからね。
目的は勿論ほうきだ!町に売っているとのこと…これで 私も魔法使いだ!
「待ってくれ、楓!」
パイロンがへばっている、町まで一日かかるって言うので 私は歩くペースを上げていた。
うーん、早くほうきを手に入れたいのに…。
パイロンに向けて「ちちんぷいぷい」浮け!…浮いたよ。
此れで早く着ける。パイロンの手を引っ張って走り出す「わー!」
…見えた!ここが町トラス!
この先は人も多いようだ。浮いたパイロンでは目立つので歩いてもらおう。
…。
「パイロン大丈夫?顔が真っ青だよ」
「ああ、少し休ませてくれ」
ほうきは目と鼻の先なのに、もう。


