生徒会の仕事を終えた深都が屋上に行くと、その光景に顔を引きつらせた。
「お、邪魔してるぞー」
「朱崎くん…なんで?」
「あ〜…たまたま…。土運ぶの、手伝ってもらって……」
「すげーな、この花壇。てか俺、この建物が旧校舎ってのも知らなかったわ〜!あ、志雫。見て見て〜、ミミズ」
「え?…ギャッ!」
そこには、手伝う気満々の呑気な朱崎がいた。
「………」
「いいんじゃないですか?人数は多い方がいいでしょ。…京翔も嬉しそうだし」
羽田本にそう言われ、深都は志雫の顔を見た。
まるで周りに花が見えるような笑顔で、つい、深都の気も緩んでしまった。
「…分かったよ。今日は運んでもらった土を混ぜて、花を植えていこう」
「えっ、今日植えんの?ラッキー、俺いい日に来たな」
「深都会長〜…このミミズどうしたらいい?」
「そのまま戻してあげていいよ。ミミズがいるってことはいい土になってる証拠だから」
「そうなの!?」
「京翔、だからってその辺にいるミミズ、捕まえて入れちゃダメだからね」
「なっ、やらねーし!…ちょっと思ったけど!」
今日はいつもより気温が高く、冬にしては心地良い。
ガーデニングにはぴったりの日となった。
___
花を植えて数日後、この日は朝から、滅多にない大雨が降った。
台風を思わせるほど風も強く、傘は頼りない存在となってしまい、諦めて足元を濡らしながら、志雫と羽田本は学校へ向かう。
「やべーだろコレ。なんで電車は動いてんだよ〜」
「久々に降ったね。これじゃ、昨日あんなに水やりしなくてよかったな〜」
「……花、大丈夫かな?」
「もしかしたら、苗はダメになるかもね」
「そっか…」
「……また植えればいいよ。雨に日の対策も考えておかないとだね」
いつの間にか、志雫も羽田本も、あの花壇を作ることに夢中だった。
なんだかんだ、羽田本も朱崎も手伝いを続けてくれている。
ようやく学校に到着すると、志雫は『少し見るだけだから』と言って、羽田本を残し、旧校舎の屋上を目指した。
少しだけ開けた扉の先に、この大雨を受けながら花壇にブルーシートをかけようと奮闘する、深都の姿があった。
「えッ…会長、何してるんスか!?」
「わぶッ…あ、志雫くん。この雨を凌がないとと思って……ああっ」
せっかく置いていた重りが飛ばされ、ブルーシートの端が宙に投げ出される。
深都は雨に打たれ、風に吹かれながら、花壇を守るために動き回り、着ているレインコートは全く意味がなかった。
慌てて志雫は飛び出し、朝から2人でずぶ濡れになった。
「お、邪魔してるぞー」
「朱崎くん…なんで?」
「あ〜…たまたま…。土運ぶの、手伝ってもらって……」
「すげーな、この花壇。てか俺、この建物が旧校舎ってのも知らなかったわ〜!あ、志雫。見て見て〜、ミミズ」
「え?…ギャッ!」
そこには、手伝う気満々の呑気な朱崎がいた。
「………」
「いいんじゃないですか?人数は多い方がいいでしょ。…京翔も嬉しそうだし」
羽田本にそう言われ、深都は志雫の顔を見た。
まるで周りに花が見えるような笑顔で、つい、深都の気も緩んでしまった。
「…分かったよ。今日は運んでもらった土を混ぜて、花を植えていこう」
「えっ、今日植えんの?ラッキー、俺いい日に来たな」
「深都会長〜…このミミズどうしたらいい?」
「そのまま戻してあげていいよ。ミミズがいるってことはいい土になってる証拠だから」
「そうなの!?」
「京翔、だからってその辺にいるミミズ、捕まえて入れちゃダメだからね」
「なっ、やらねーし!…ちょっと思ったけど!」
今日はいつもより気温が高く、冬にしては心地良い。
ガーデニングにはぴったりの日となった。
___
花を植えて数日後、この日は朝から、滅多にない大雨が降った。
台風を思わせるほど風も強く、傘は頼りない存在となってしまい、諦めて足元を濡らしながら、志雫と羽田本は学校へ向かう。
「やべーだろコレ。なんで電車は動いてんだよ〜」
「久々に降ったね。これじゃ、昨日あんなに水やりしなくてよかったな〜」
「……花、大丈夫かな?」
「もしかしたら、苗はダメになるかもね」
「そっか…」
「……また植えればいいよ。雨に日の対策も考えておかないとだね」
いつの間にか、志雫も羽田本も、あの花壇を作ることに夢中だった。
なんだかんだ、羽田本も朱崎も手伝いを続けてくれている。
ようやく学校に到着すると、志雫は『少し見るだけだから』と言って、羽田本を残し、旧校舎の屋上を目指した。
少しだけ開けた扉の先に、この大雨を受けながら花壇にブルーシートをかけようと奮闘する、深都の姿があった。
「えッ…会長、何してるんスか!?」
「わぶッ…あ、志雫くん。この雨を凌がないとと思って……ああっ」
せっかく置いていた重りが飛ばされ、ブルーシートの端が宙に投げ出される。
深都は雨に打たれ、風に吹かれながら、花壇を守るために動き回り、着ているレインコートは全く意味がなかった。
慌てて志雫は飛び出し、朝から2人でずぶ濡れになった。
