「………なんで羽田本くんがいるのかな?」
翌日の放課後、志雫は何も言わず羽田本を連れ、旧校舎の屋上へ訪れた。
羽田本と深都は、嫌そうな顔をして静かに睨み合っていた。
「あ、こ、こいつ!センスあって…!流李、明るい色が好きなんで、いい感じにしてくれるかな〜って……。な、なぁ流李…頼めないか…?」
志雫は、深都と羽田本を交互に見ながら説明し、羽田本に上目遣いで頼みこんだ。
「……はぁ〜〜っ。…少し手伝うだけだよ?」
「…っ!ありがとな、流李!ね、深都会長!流李も手伝っていいですよね?」
「……もぉ、しょうがないね」
そう言うと、深都は苗を置いた倉庫へ向かって歩きだし、志雫と羽田本もあとをついて行く。
「今ここに揃っているのは数種類だけしかないけど、別でもう少し届く予定なんだ」
「……分かりました。追加で届く花の種類と、色も教えてもらっていいですか?」
「うん、ちょっと待ってね」
真剣に話す2人の背中を見て、なんとか上手くいきそうだと、志雫は安心した。
羽田本と深都が、花壇のレイアウトを考えている間に、志雫は掃除でもしようと、以前壊れてしまった棚のある部屋へ向かった。
___
深都が少し片付けたのか、多少は荷物が片付いているが、埃っぽさはあの時のままだった。
錆び付いている窓をなんとか開け、持ってきた箒で埃を集め始める。
「……ッはっくしゅ!鼻がムズムズする〜……」
「志雫くん」
「あ、会長!もう決まったんですか?」
「ううん。まだ羽田本くんが考えてくれているところ。…1人で掃除させてしまってごめんね?」
「いいっスよ、これくらい〜」
「あと、困るな……」
「え?」
「羽田本くん、急に連れて来て……。せっかく君と僕の秘密だったのに」
深都は腕を組み、子どものようにぷくっと頬を膨らませた。
少し悪かったと思いつつ、深都がそこまで怒っていないことが分かり、志雫は明るく返した。
「でも良かったでしょ?俺たちだけじゃ、上手くいかなかっただろうし。それに、俺1人じゃ、あの伝統は引き継ぎきれないっスから」
「……そうだね。全く、なんだろう…君には敵わないなぁ」
「へへッ」
いつの間にか、深都と何気なく話せるようになっていた。
___
羽田本と深都は話し合いを重ね、花壇のレイアウトがようやく決まった。
羽田本も花を植える日は手伝ってくれるようで、2人の関係が少し良くなっていることに、志雫はご機嫌だった。
「…志雫くん」
「ん?…深都会長?」
廊下を歩いていると、背後から深都に名前を呼ばれた。
深都は黙って志雫に手招きをする。
「ごめんね、急に。…これ」
「…メモ?」
「うん。悪いんだけど、放課後に荷物が届くから、また屋上まで運んでもらえないかな…?追加で注文した苗に合わせて、別の土が必要で…」
「いいっスよ!でも…1人で運べるかな…」
「今回は学校に届くようにお願いしてるんだ。…僕は今日どうしても、生徒会の仕事をしてからじゃないと行けなくて…」
「…そんくらい、いいっスよ。結局、花の配置考えてたの流李と深都会長で、俺なんもしてねぇし!」
「ありがとう、志雫くん。……やっぱり、君は光だね…」
「…え?」
「ううん。…じゃあ、よろしくね」
深都は意味深なことを言い、去ってしまった。
「……光?なんだ?」
翌日の放課後、志雫は何も言わず羽田本を連れ、旧校舎の屋上へ訪れた。
羽田本と深都は、嫌そうな顔をして静かに睨み合っていた。
「あ、こ、こいつ!センスあって…!流李、明るい色が好きなんで、いい感じにしてくれるかな〜って……。な、なぁ流李…頼めないか…?」
志雫は、深都と羽田本を交互に見ながら説明し、羽田本に上目遣いで頼みこんだ。
「……はぁ〜〜っ。…少し手伝うだけだよ?」
「…っ!ありがとな、流李!ね、深都会長!流李も手伝っていいですよね?」
「……もぉ、しょうがないね」
そう言うと、深都は苗を置いた倉庫へ向かって歩きだし、志雫と羽田本もあとをついて行く。
「今ここに揃っているのは数種類だけしかないけど、別でもう少し届く予定なんだ」
「……分かりました。追加で届く花の種類と、色も教えてもらっていいですか?」
「うん、ちょっと待ってね」
真剣に話す2人の背中を見て、なんとか上手くいきそうだと、志雫は安心した。
羽田本と深都が、花壇のレイアウトを考えている間に、志雫は掃除でもしようと、以前壊れてしまった棚のある部屋へ向かった。
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深都が少し片付けたのか、多少は荷物が片付いているが、埃っぽさはあの時のままだった。
錆び付いている窓をなんとか開け、持ってきた箒で埃を集め始める。
「……ッはっくしゅ!鼻がムズムズする〜……」
「志雫くん」
「あ、会長!もう決まったんですか?」
「ううん。まだ羽田本くんが考えてくれているところ。…1人で掃除させてしまってごめんね?」
「いいっスよ、これくらい〜」
「あと、困るな……」
「え?」
「羽田本くん、急に連れて来て……。せっかく君と僕の秘密だったのに」
深都は腕を組み、子どものようにぷくっと頬を膨らませた。
少し悪かったと思いつつ、深都がそこまで怒っていないことが分かり、志雫は明るく返した。
「でも良かったでしょ?俺たちだけじゃ、上手くいかなかっただろうし。それに、俺1人じゃ、あの伝統は引き継ぎきれないっスから」
「……そうだね。全く、なんだろう…君には敵わないなぁ」
「へへッ」
いつの間にか、深都と何気なく話せるようになっていた。
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羽田本と深都は話し合いを重ね、花壇のレイアウトがようやく決まった。
羽田本も花を植える日は手伝ってくれるようで、2人の関係が少し良くなっていることに、志雫はご機嫌だった。
「…志雫くん」
「ん?…深都会長?」
廊下を歩いていると、背後から深都に名前を呼ばれた。
深都は黙って志雫に手招きをする。
「ごめんね、急に。…これ」
「…メモ?」
「うん。悪いんだけど、放課後に荷物が届くから、また屋上まで運んでもらえないかな…?追加で注文した苗に合わせて、別の土が必要で…」
「いいっスよ!でも…1人で運べるかな…」
「今回は学校に届くようにお願いしてるんだ。…僕は今日どうしても、生徒会の仕事をしてからじゃないと行けなくて…」
「…そんくらい、いいっスよ。結局、花の配置考えてたの流李と深都会長で、俺なんもしてねぇし!」
「ありがとう、志雫くん。……やっぱり、君は光だね…」
「…え?」
「ううん。…じゃあ、よろしくね」
深都は意味深なことを言い、去ってしまった。
「……光?なんだ?」
