共有させて、ワカハちゃん

「……ふざけるな……。神様だの、大地だの……全部、あんたたちの欲の言い訳だろうが!!」

佐藤は踏みつけられていた脚を跳ね上げ、ガクの軸足を払った。不意を突かれたガクが泥の中に転がる。佐藤はそのまま、獣のような速さでワカハを弄んでいた男たちに突っ込んだ。

「……ミオ、リン! 力を貸せ!」

闇の中から二人の少女が飛び出す。リンは手にした松明を振り回して男たちを威嚇し、ミオは伝統的なカポエイラの技で男たちの急所を的確に突いていく。この祭りの主役は男たちだが、裏でこの村を支えてきた女たちの反乱が始まったのだ。

佐藤はワカハを抱き寄せ、その唇を奪った。それは観衆の前で行われる、冒涜的でありながら最も純粋な「独占」の宣言だった。

「……ワカハさん、行こう。こんな村の神様、僕が全部ぶっ壊してやる」
「……佐藤くん……。あ、っ……私の中、あなたのリズムで……いっぱいにして……」

混乱に陥るホーダのど真ん中で、二人は激しく求め合った。周囲の男たちが唖然とする中、佐藤はワカハの奥深くまで自分を刻み込み、共有の連鎖を断ち切るようにその腰を叩きつけた。雨と汗、そしてワカハの瑞々しい熱気が混ざり合い、祭りの夜は「神事」から「個の心中」へと変貌していく。

「春雷(しゅんらい)に 朱の紋様も 掻き消され ただ君のみを 抱き抜くホーダ」