【BL】推しアイドルグループ全員から告白される!?


そして翌日、学校帰りに生まれ育ったという街へ向かった。


セイ「一緒に来てくださって、ありがとうございます。」
湊「え?そんな。誘ってくれてありがとう。ここの駅、初めて降りた。」


雑誌などでメンバー全員が幼馴染と書いてあったけど本当にずっと一緒にいるんだな。



ガイ「あっちに見えてる小学校裏山に行こうぜ。よくそこで遊んでたんだ。懐かしいな。」


雑木林になっていてかなり歩きづらく木の根が張っていた。
思わず僕は大きな根っこに足を掛けてしまい、転びそうに。

パシッ。
ガイくんが手を掴んでくれて倒れずにすんだ。

ガイ「大丈夫か?」

湊「あ⋯ありがとう。
あれ?このシチュエーションどこかで⋯。」


皆が僕に注目している。

湊「うーんと、そうだ!
子供の頃に今日みたいに根につまづいて怪我して大泣きしたことあるんだよね。
その時に慰めてくれた同じぐらいの年の子達がいたんだ。
でね宝のカギとか言ってオモチャのカギを隠したんだよね。なんか懐かしいこと思い出しちゃった。」



ガイくん達が驚いたように顔を見合わせていた。

セイ「そのカギは看板の後ろの木の窪みに入れませんでしたか?」

湊「そうそう。そうだ!看板だ!看板の後ろの木!その窪みにカギを無理やり刺してさー。って何で知ってるの??」


レン「取材が決まってから宝箱のことを思い出して、僕達それを今日探しに来たんだよね。」

湊「え?そうそうカギの他に宝箱もあった。何かカギつきのオモチャの小さな箱だった。え⋯と、でも何で幼少期の思い出が一致してるんだろう?」

ガイ「何で湊も知っているか分からないけど看板探そうぜ。まだあんのかな?」



手分けをして探し始めた。

⋯⋯ランくんが見つけたようで看板前で手を振っている。


ガイ「ラン!よく見つけたな。ツタとか絡まってるじゃないか。つか、こんなに看板小さかったかな?」

レン「ふふ。僕達が大きくなったからだね。今度は木の窪みを探そう!」


セイ「裏に何か刺さってますよ!」

木の成長で埋まりかけていたがカギを取ることができた。

湊「本当にあった!!」
少年の頃の冒険心が蘇ってきてドキドキとワクワクが止まらなかった。


何かを思い出したかのようにランくんが木の根元を掘り出した。

湊「そうだ!ランくんの行動見て思い出したんだけどカギを隠した木の下を皆で穴を掘ったよ!」

と、皆でランダムに掘り始めた。


レン「何かプラスチックの箱の角が出てきたよー!」
ガイ「俺に任せろ!」
掘り進めるとオモチャの箱が出てきた。


ガイ「セイ!さっきのカギ貸して。」

カチャ

湊「うわ!カギが開いた!」


ドキドキしながら箱を開けるとどんぐりや松ぼっくり、ツルツルの石などが入っていた。
セイ「ふふ、子供らしいものばかりですね。あれ?底にカードがありますよ。」


『あいどるになる!!』


皆が息を飲んでいた。

湊「すごいよ!本当に宝箱あったね!でも何で僕の記憶と一致したんだろ?というか手が真っ黒!あ!向こうに水道あるよ。洗いに行こう。」


少し登ったところの水道へ向かった。

湊「あれ?こっち側の景色、見覚えがある。あっお婆ちゃんが前に住んでいた家の方だ。今は引っ越してしまっているんだけど ⋯。」

セイ「裏の方に家が建ってらしたのですね。山の裏側にも違う電車の駅があるので違う街と認識していたようですね。」



山頂にあるベンチに座ることにした。

レン「あの時の男の子が湊くんだったってことだよね?」

湊「え?そういうことなの??転んで大泣きしてたら4人組の男の子たちが心配してくれたんだよね。歌ったり踊ったりしてくれて元気づけてくれて⋯。」


ガイ「湊!」

急にガイくんが抱きついてきた!

湊「わ!どうしたの?」

ガイ「俺達、アイドル目指そうとしたのって湊がきっかけだったんだ!」

湊「どういうこと?」


セイ「整理しましょう。私達が子供の頃にこの裏山で遊んでいたところ怪我をして泣いている男の子がいました。どうしたら泣き止んでくれるか試行錯誤してました。その時に流行っていた振り付け付きの歌を私達が踊ったんです。」

レン「そしたら男の子がパッと表情が明るくなっていって、その男の子が「アイドルみたいだ。カッコいい!」って言ってくれて。」

ガイ「俺達、人を元気にすることが出来るんだって嬉しくなって。そこで将来の夢をあの宝箱に埋めておいたんだ。」

ランくんもニコニコして僕の横に座った。

セイ「あの時の男の子が湊さんだったなんて。アイドルを目指してそれがきっかけでまた湊さんに会えました。運命だとしか⋯。」



ガイくんが姿勢を正して僕を見つめてきた。

ガイ「なあ湊、俺と付き合ってくれ。」

レン「湊くん、付き合って。」

セイ「湊さん、私の恋人になってください。」

ランは手を握ってきてウンウンと頷いている。


最初は推しだったけど、プライベートの時間もたくさん一緒に過ごさせてもらって、テレビでもどこに行ってもずっと優しくて皆の良い面もたくさん知ることができて惹かれていった。
また違う好きが生まれていたことにはもう気づいていた。


湊「はい。よろしくお願いします!」


「やったー!!!」
皆が抱きついてきた。

湊「わー!!!!!!」
やっぱまだ触れられることには慣れないー!



セイ「あ!そろそろです!湊さん目をつぶってください。私達が連れていきますのでそのままでいてくださいね。」

と、どこかに立たされた。

レン「湊くん、目を開けてイイよー。」



目の前には綺麗な茜色の夕焼けの景色が広がっていた。

湊「うわあ。綺麗!」

ガイ「ここが一番綺麗に見えるんだぜ。俺達この景色が凄く好きだったから湊にも見せてやりたくなってさ。」

湊「見せたいものって、この景色だったんだね。ここの山からはこんなに綺麗に見えるんだね。連れ来てくれてありがとう。」


セイ「湊さん。今度は上を向いてもう一度、目を瞑ってください。」

目を瞑ると、ふわっと皆が近寄ってきたのを感じた。


ちゅっ



僕の唇に何かが触れたので思わず目を開けると皆が一斉にキスを!!!!


湊「うわああああああああーーー!!」

もうダメだ⋯⋯


レン「あれ?湊くん?」

セイ「湊さん?」

ガイ「おい!湊!」

ラン「(心配そうに顔を覗く)」

意識が遠のく中、皆の声がした⋯。



そんな僕達の恋愛は始まったばかり。
これからどうなっていくのか。またの機会に。