【BL】推しアイドルグループ全員から告白される!?


平凡な高校生の僕、湊(みなと)が推している大人気アイドルグループのメンバー全員から告白されるなんて⋯。


遡ること1週間前。

僕は推しのアイドルグループがいる。
箱推しでメンバーのことが全員好きなんだ。

ダンスも歌も上手くて、メンバーの一人一人が性格も良くて最高!
そして身長も高くてスタイルも抜群!

グループ名は『美ライク・プリンス』(びらいく・ぷりんす)
略して美プリ。
本当に王子様そのものでキラキラしていて、とってもカッコいいんだ!


今日はその美プリの初ドーム公演の日なんだけど人気すぎてチケットは当たらなかった。
諦めきれずにグッズだけ買いに行くことにした。
平日公演だったので学校帰りに急いで向かった。


ドームに着くと、とても広くてグッズ売り場が見当たらず迷子⋯。
そのまま歩いていると、ひと気がないところに来てしまった。


学校帰りだったので制服のままで来てしまった。
靴はローファーで歩き疲れた。
喉も渇いたので自動販売機で飲み物を買うことにした。



自動販売機の横のベンチで座って飲んでいると、ドームの小さなドアが少し開いて隙間から人が倒れているのが見えた。

うわ!大丈夫かな?あれ?同じ制服?


そんなことを考えつつ急いで近づいてみると部屋の中から暑い空気が。
なんだかこの部屋あついっ。


僕は思い切って声をかけることにした。
湊「大丈夫ですか?」

近づいて顔を見ると推しの1人であるレンくんが!?!?!?!?


レンくんはキラキラしたお目めをしたメンバーの中の弟的存在の可愛い男子。
黄色担当。


ちょっと!僕いま推しのフィールドに入ってしまってるんですけど!
待って!肌も透き通るぐらい眩しくてライトに照らされているようなんですけど!


頭の中で大大大パニックを起こしていると。

レン「⋯飲み物ほしい⋯。」
湊「!!!?。飲み物ですねっ。」
レン「ちょっと熱中症っぽい⋯。皆の分もお願い⋯。」



部屋の奥を見ると、他のメンバーも具合が悪そうに座り込んでいた。

え?4人全員揃ってる!?
神と神と神と神がいる!?!?
あーもう訳がわからない!


大混乱しながら飲み物を急いで購入して渡そうとすると。
レン「⋯うまく力が入らないので飲ませて⋯。」

の!ま!せ! て!

今なんて?
推しに飲ませる!?


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!
もう何に謝ってるのかも分からないけど急がなくては!
神のレンくんの身体を起こします!
目をつぶってやりますから許してください!


よく分からない誓いを立てつつ、レン様の身体を起こして薄目で口元を見てしまった。

推しの唇をこんな距離でー!目がー!
すぐ誓いを破ったせいか違う意味で倒れそう⋯。

じゃなくて!
早く飲ませないと!


上半身を抱きかかえるようにして飲ませていると、

ヴーーン
エアコンが動き始めた。
エアコンが不調でこの部屋が暑かったのか?


あと他のメンバーにも飲み物を!
意識あって座れてはいるから渡すだけで大丈夫かな。

レンくんの隣に座り込んでいたのは頭脳派の青色担当のセイくん。
メガネが似合っていて知的でカッコいいんだ。


飲み物を渡すと、
セイ「⋯ありがとうございます⋯。」
いつも礼儀正しい。
そして素敵な声で耳も幸せに。


その近くに白色担当の寡黙でクールだけどファンをとても大事にしてくれるランくん。
ちゃんと目を合わせてからペコリと会釈をしてくれて、少し微笑んでくれた。


僕を瞳に入れてくださっている!?
しかも、神の微笑みが!
もう召されてもいいですか!


ごめんなさいごめんなさい!をまた心で叫びながら、最後のメンバーのところへ。


俺様的存在のガイくん。
赤色担当。
俺様といってもとても優しいんだ。

ガイ「⋯ありがとな。」
湊「⋯⋯⋯。」

はっ神に見惚れてしまった!
危ない!意識が無くなるんじゃなくて吸い込まれるところだった!
神よ存在していてくれてありがとう!


誰にか分からない感謝をしているうちにクーラーも効いてきた。
冷たい飲み物も飲んでいくらか、みんな元気が出たみたい。


ガチャ

反対側のドアが開いた。

「そろそろ衣装室来いよー⋯⋯って、皆どうしたんだ?大丈夫か!!」
STAFFタグを首から下げてる男性が近寄ってきた。
関係者のようだ。


レン「ここの部屋でちょっと軽く振り付けの確認してたらクーラーも途中で切れてるの気づかなくて熱中症ぽくなっちゃって⋯。
暑いから裏のドア開けようとしたら僕が力尽きてしまって⋯。そしたら、そちらに居る男の子が助けてくれたんだ。」



ドタドタっと足音が。

スタッフ「どうしたんですか?大きな声が聞こえましたが!」
マネージャー「メンバーを連れて行ってくれ!熱中症かもしれない!」


そうこうしているうちにメンバーがどこかへ運び込まれていった。
マネージャーらしき人が僕にお礼を何度もしながら去っていった。


僕は緊張からか疲れ果て、また外の自動販売機の横のベンチに座った。
さっきのは夢だったのかな?そうだ夢だったんだ!を繰り返しているうちに周りが暗くなっていた。


ワーーーーーーーー!!!
ドームでライブが始まったようで歓声が聞こえた。

その歓声に我に返り、遠くに目をやるとライトが当たっているブースが見えた。
目的のグッズ売り場だ。
グッズを無事に購入し、ほくほくしながら家路についた。


家のベッドの上で今日のネットニュースを見た。
『開演遅延も初ドーム公演!大成功!!』
その見出しに安心して、グッズに囲まれ就寝した。