あとがき
『隣の席から生まれる、君との合図』をお読みくださりありがとうございました。
学校の席替え、そこから運命ががらりと変わる、とても身近で日常が変わるきっかけとなるイベント。そこから恋が始まる物語、とても憧れていました。
私自身も、後ろの席の子と話すフリをして、隣の席の男子を不自然にならないように盗み見していたことがあります。私は片思いで終わりましたが(笑)
乃愛には、自分の居心地のいい小さな世界から、抜け出して少しずつ成長していって欲しいと、色んな小さなきっかけやイベント、ハプニングを用意しました。
親友の結衣やひまり、そして、好きになった琉生、その男友達の颯人。人混みや人付き合いが苦手な乃愛には、ちょっとしたことでも大きな試練です。
みんなにも、乃愛と一緒に共感しながら、一緒に乗り越えて成長して強くなっていって欲しいなと思いました。それが、この物語を考えたきっかけです。
隣の席の二人が先生やクラスメイトにバレないように授業中に交し合っていた、小さな、でも二人にとっては世界で一番特別だった秘密の『ぐるぐる合図』。
実は、生み出すのにとても悩みまくりました……。ペン回し、ピース、耳を触る、でも、どれもしっくりこなくて、猫の茶トラのシーンを書いているときに、これだ!とひらめきました。
本当に茶トラのおかげです。なので、二人のキューピットだと私は思っております。
もし、みんなも大事な人と秘密の合図を交し合いたいなぁーなんて思ってもらえたら、参考にしていただけたらなと思います。
きっと身近なところにその合図のきっかけは落ちています。幸せな合図を探してみてください。とても甘酸っぱいキラキラした恋愛が待っていると思います。
さて、今回の物語は、胸キュン多めな話をこれでもかというくらい詰め込んでおります。
最初の席替え、猫の秘密の隠れ家、授業中の筆談、ぐるぐる合図、渡り廊下での大合図、図書室、付箋交換、初デート、体育祭、夏の花火。
どれも、思い返すと、思い入れが多すぎて片思いの切なくて、嬉しくて、恥ずかしくて、胸がぎゅーっとなり、瞳が潤んでしまいます。
これがあったから、乃愛と琉生がこの物語で動いて確かにここにいたと証明できます。私、もう本当にいると思います。この二人に会いたいです。
そして、乃愛が内気な性格だからこそ、琉生から気づいて話しかけてくれたり、実は前からずっと見ててくれたり、二人だけの合図をし合ったり、乃愛の心に自然と入って来れたのかなーと思います。
ただ甘いだけの話ではなく、乃愛や琉生の成長、すれ違い、初めての喧嘩、仲直り。
そして、これからの進路や、夢、やりたいことへの考えるきっかけなど、自分と照らし合わせながら一緒に考えていけるよな作品になっていると思います。
そして! 実は物語はこれでは終わりません!
まだまだ乃愛と琉生に会いたい! 私の欲が止まりませんので、これから『付き合いだした二人編』や、結衣と颯人の恋の行方、ひまりの大人な恋なども、みんなの身近でありえそうな話に乗せて、近々お届け出来たらなと思ってます。楽しみにしていてくださいね。
長くなりましたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。

