瞬夏終冬(しゅんかしゅうとう)

『逆光』   2―C 山根 葉


誤解は想い違い
過ちは重い違い 
擦れて 削がれて 失っても
戻せると思えたのは なぜ

絡めた指が するり離れる
気配だけが(くすぶ)ったまま 

細く長く 伸びた影ひとつ
振り返れば終わるから
光だけを見て 『今』から目を背けた

「それでもいい」と言ったのは
あの日の僕の唇
「それじゃ嫌だ」と求めたのは
あの日の僕の執着

離れた指が 消えていく
僕の届かない場所へ

うまく息が出来なくて
目を開けていられないんだ
眩しさ逃れるフリして 喪失に目を閉じた