魔女の弟子のまあまあ楽しい2度目の人生

その日は朝からカラッと晴れた気持ちのいい日だった。

「リーナ。今日は天気がいいし、久しぶりに魔道具部屋の換気をするわ。部屋のドアを開けておくけど入らないでね。」
魔術の師匠であり、養い親でもあるマリーンにそう声を掛けられリーナは元気よく返事をした。
「はーい、先生。じゃあ、空気が通りやすいように南側の部屋の窓も開けておきますね。」

そう言ってリーナが南側の部屋の窓を開けた瞬間に悲劇が起こった。

ビュンッ

何かがもの凄い速さでリーナの顔の横を通り過ぎた。
「ん?鳥?」
突然舞起こった風にリーナは一瞬目を閉じた。

ドンッ
ガシャンッ

その直後、魔道具部屋の方から何かが割れるような音がした。リーナが慌てて部屋の方に顔を向けると、部屋の中から黒いもやが出てきてこちらの部屋へと広がってくるのが見えた。

「えっ?なにこれ?」
もやを見てリーナが驚きそう呟いた瞬間、マリーンが血相を変えてリーナの方へ突進してきた。
「リーナ!危ない!」
そしてリーナの名前を呼びながら上から覆いかぶさってきた。

「先生、く、苦しい・・・」
たわわなマリーンの胸に顔を押し付けられ息苦しさを感じた直後、リーナは意識を失った。