「ほら、文化祭の話し合いで昼食一緒に食べられなかった時あったでしょ?その時の埋め合わせ…それにクリスマスとか“恋人っぽい”でしょ?」
「あ…うん、埋め合わせ…それと恋人ごっこのためだよね、うん」
期待していた理由と全く違う内容に肩を落とす。
その瞬間、灯がポツリと呟いた。
「…っていうのは建前で、本当はクリスマスに千冬と遊べたら良いなって思ってたから誘ったんだけど…どう?」
寒いのか、少し赤らんだ顔で僕を見つめる灯がそこにいた。
欲しかった言葉が凄まじい破壊力で僕の心臓に突き刺さる。
こっちの気持ちを一度下げておいて、後からそんな事言ってくるなんて…ズルすぎる。
でも、同じ気持ちだったのが嬉しくて胸が高鳴るのを抑えられない。
火照る顔を隠すようにうつむきながら、モゴモゴと口を動かす。
「僕も…灯とクリスマス過ごしたい、です」
「…っはは、なんで敬語?」
楽しそうに灯が笑い、つられて僕も笑う。
そうして結ばれたクリスマスの約束は、久しぶりに僕の心を甘く満たしてくれた。
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