その少女、縁を切る。

 世の中、自分の力ではどうしようもないことは山ほどある。
 その中の最たるものが「縁」だ。こればかりは人間どう足掻いても、まるでそういう星のもとに生まれたかのように、はじめから決まっていたかのように、めぐり会う。
 それでも、運命をもどうにかしたいと思うのもまた人間で。抗おうとする。
 ――こんな縁、切れてしまえば。
 そんな意思を、望みを持った人たちに救いの手を差し伸べるかのように、あるいは時に嘲笑うかのように。
 彼女――『(ひと)()ち』は今日も誰かの縁を絶ち切っていた。