ルナリア!ドキドキ魔法学園

私、ルナ。
 見習い魔法使いで、“星”の属性。
 そして、となりで一緒に歩いているのは、双子の兄のレイ。
 レイは一人前の魔法使いで、属性は“雷”。
 これは、いつかの夜。
 空に瞬く星が、一瞬のうちに黒い雲で覆われ、月すら見えなくなってしまった。
 その瞬間、目の前に現れた“黒い門”――。
 分からないけれど、私の中で何かが弾けた気がした。
 その門をくぐると、黒く、禍々しい魔法学校が現れた。
 そこは、天使、悪魔、魔導師…異能力者が通う学校に見えた。
「くぅん…」
私の使い魔、セラが寂しそうに鳴いた。
 セラは、神秘的なオーラをまとっている、白い子狐。
(セラ…もしかして、怯えている?)
私とセラは、心を通じ合わせることができる。
 それも、お互いが許可を出さないと通わせられないのだけれど。
 私たちは少しずつ歩き、校門まで来た。
――“ルナリア魔法学園”。
 見たことも、聞いたこともない、校舎がそこにあった。
 黒く、闇に溶けていて、なにか、不思議な感じがする。
 そして、他の学校より、生徒数が少ない。
「レイ…」
私は少し怖くなっちゃって、ついレイを呼んじゃった。
「ルナ、大丈夫だ。何かあったら、ちゃんと言えよ。」
「あら、今夜招待されたのはあなた達?」
校舎から、先生らしき人が近づいてきた。
 後ろでゆるくお団子結びをしていて、紫の瞳。
「ここは、“ルナリア魔法学園”。使い魔と共に魔法を学び、時には命をかけて戦う場所――。あなた達は、ここに毎夜通ってもらうわ。」
「そんな…ママたちの許可もないのに、入園するんですか?私たちは、もとの学園で、みんなと仲良く通いたいんですけど…」
ママたちに、“ルナリア魔法学園”に通えなんて、一言も言われてないし、転校届だって元の学校に出してないのに…!
「ここは、異界の名門なのよ?無許可で入園することも許可されているの。しかも、通うのは夜だけよ?ほら、制服に着替えなさい。」
私はしぶしぶ制服を受け取って、更衣室へと向かった。
 制服は意外と高品質で、すごく着心地が良い。
 私は前まで見習いだったから、こんないい制服は初めて。
「この学園は、生徒にクラスを選ぶ権利があるの。どこに入る?」
クラス名簿をたくさん渡されて、一人ずつ目を通していく。
 ふと、視界に見たことがある名前があった。
“ヒナ”。
 前の学園で急にいなくなった、ギャル感ある女の子。
 もしかして、ヒナもここに――⋯?
「⋯ユキ。」
同じくレイも知り合いかもしれない人を見つけたみたい。
「レイ、気になる人、いた?」
「ああ。1−Cの、ユキってやつ。幼い頃よく遊んだ友達かもしれなくて⋯」
「私も、1−Cに気になる人がいるんだ。1−Cにしない?」
レイはすぐうなずいてくれて、私たちのクラスが1−Cに決まった。