「うぉっ、しゃー!」
両腕を高く上げて勝ち誇る。中間テストが今日でようやく終了したのだ。ただし、テスト結果はきっと勝ち誇れないだろう。だが、これはもう勝利だと思う(誰に対して?)。
「おっしゃー、終わった! 俺天才!」
普段俺よりも成績の奮わないまっちゃんが「天才」は、流石に可笑しかった。
「大庭はどうだった?」
にやにやしながら尋ねてくる。
「お前よりはぜってーいい。断言できる。なんたって俺には河合センセーが付いてたんだから。」
中身すっかすかの軽いリュックを片手でひょいと持ち上げながら言ってやる。ちなみにこちらもにやにや笑い返しながら。「くっ」と悔しそうに拳を握り込むまっちゃんを横目にワルイ顔でほくそ笑む。さっさと帰ろうとリュックを肩にかけようとしながらドアへ向かうと、不意に手首にかかっていた重みが消えた。「なー大庭」と声がして振り返ると、上機嫌そうに笑う河合だった。
「ん? なに」
尋ねつつリュックを取り返そうとしたら振り払われた。なんなんだよ。
「なー、今日ヒマ?」
「? そりゃもちろん」
「じゃあこの後クレープ食うの付き合ってくんね。」
それって放課後デー……っと、思いかけたがやめる。
「おう」
そう返すと、河合はにかっと笑った。その顔が無邪気で、なんだか申し訳なくなる。だって、お前の隣の男がお前のこと好きなんて知ったら気持ち悪いだろ。そう、俺はこの男、河合涼大に恋をしている。してしまっている。そのことに自覚したのはつい先日のことで、まあ……だからなんやねんって感じでいつもと変わらずだが、やはり時折意識してしまう。
今だって、リュックを背負うのを手伝ってくれる。こういう小さな気遣いに胸がきゅっとして、どきっとか、したりもする。
「あれ、大庭、顔赤い。」
ぴしゃ、と河合の生ぬるい指が頬にあたる。ん……指、骨ばってて男っぽいな……。
「当たり前、五月は真夏。」
「暦ガン無視~! 草」
「草」じゃねえわ。こちとらもっと体温が上がりそうなのに。こんな自分が恥ずかしくなる。前言撤回、全然いつもと変わらずじゃない。毎度毎度どきどきだ。指を振り払う。ちらりと河合を見ると少し残念そうに見えた……なんて俺の幻想だろう。
「なー、俺も行っていい?」
ぴょこぴょこ跳ねながら訊いてくるまっちゃん。自分を指して、「誘って誘って」と言わんばかりだ。
「え~却下。」
あっさり断る。はー、すげえな。ちぇっと悪態を付くまっちゃんだったが、すぐに立ち直ったようだ。「ちょっと待って」と言ってスマホを操作する。それから、あった、と写真を見せてきた。
「この子見て! カノジョできた!」
黒髪ボブの女子。三次元の。つかこの制服、近くの高校の……。
「あっ! こないだの合コンで⁈」
「そー!」
俺の喰い付きに、喜色満面になって話し始める。
「あのあと俺が繋がってる女子を通じて連絡先交換して、告白してくれたんだ! お友達さんとちのいるあの場じゃ恥ずかしくって言えなかったって。マジかわいい! 女神~。」
お~、訊いてない、訊いてない。落ち着け~。
「惚気んな~」
「えへへ、んじゃバイバイ。」
惚気たら用済みかよ。なんだったんだ。手を振るまっちゃんに苦笑していると、手を引かれた。河合が俺の手を握り込んで引っ張っている。やっぱちょっと俺よりでかいな。これが身長六センチ差か。
「大庭、行こ。」
「ん。」
平静を保ったつもりだったが、どうだっただろうか。普通にできていたか? いささかぶっきらぼうだったかな。いや、でもそっちの方が自然かもしれない。ああ、だめだ。どんどんごちゃごちゃになっていく。
え、だってこれ放課後デートじゃね? そう思ってんの俺だけ? まっちゃんのこと断ってまで二人でって、やっぱデートじゃね? どういうつもりなんだろう、河合は。見上げると、人懐っこい顔でのぞき返してきた。そのうえ俺の手を取り、指を絡めてくる。
「なんか二人っきりでクレープ食うってデートみたい。」
……はっ⁈
「はっ⁈ バッ、カお前!」
思わず叩いてしまった。それもけっこう強く。いたた、と背中をさする河合を見て一層焦った。
「野郎相手にンなこと言ってんじゃねー……。」
ふいと目を逸らす。だって合わせられないじゃないか、こんな状態で。無理、そんなこと言われたらもっと意識してしまう。あー、やだ。いっそ俺のこと好きだったらいいのに。絶対ないけど。
「んー、なんで?」
「は? なんでってそりゃ……」
河合の質問に驚いて顔を上げると、こてんを首をかしげて見てくる。本当にわかってないのか、こいつは。流石にこちらが戸惑った。
「フツーに誤解されんだろ。」
「誰に?」
え……え〜?
「お、俺に……?」
結局、自信がなくて疑問形になってしまった。
「ふっ、なんで疑問形。」
同じ指摘。そして笑った。ああ、好きだこの顔。やっぱりこれは勘違いしてしまいそうになる。みんなに向けている笑顔なのに。言葉なのに。俺に向けられる河合の全部が俺だけのものだ、なんて、身の程知らずもいいところだ。
「……クレープ、なに食うの?」
「え~? うーん、バナナチョコブラウニーホイップとか?」
ぱちくり、瞬きを一つ。長い、な。いや、噂に聞くうんたらかんたらフラペチーノよりはよっぽどましか。
「そんなんあんの?」
「あるよ。大庭はあんまクレープとか食わない?」
「まあ……自分で買いに行ったことはねえ。俺甘党なんだけど……男子一人でスイーツ買うのは恥ずいっていうか……ちょっとハードル高くて。」
だんだん声が尻すぼみになってしまう。うう、情けない。もっと堂々とできればいいのに。
「そ? じゃあ——」
指を絡めたままだった手を持ち上げ、口元に寄せ、河合はふっと笑った。
「これからは俺と一緒に回ろ。したら恥ずかしくねーだろ。」
……
ああ、眩しいな。思わず言葉を失ってしまった。そう、これだ、河合の強みは。前も思ったけれど、河合に会って俺にないのは、このまっすぐで純真な自信と自己肯定感だ。だから、俺にはそれが眩しくて仕方ない。みんなは知らないだろう、俺と河合に違いなんてそんなないと思っているだろう。でも全然違うよ、こういうところとか。圧倒的な差を感じてしまう。遠いな。この天秤が釣り合うことはないだろう。
「? 大庭?」
「や、なんでも。」
「バナナチョコブラウニーホイップなかった……」
肩を落とす河合。片手にはバナナチョコクレープがあるのに、あからさまに落ち込んだ様子がかわいく見えて仕方ない。甘党と言えど甘いものならなんでもいいスタンスの俺にはわからない気持ちだ。
「まあ、なんつーんだ、どんまい。」
「ここにはなかったよ~」
うええ~と泣きまねをする河合が、なんかもうアイスを落とした五歳児みたいに見えてしまう。
「あ~、俺のミックスベリー分けてやるから機嫌直せよ。」
「ほんと⁈」
河合の顔ががばっと上がる。おっと危ない、にやにやしている顔を見られるところだった。だって仕方ないだろ。かっこいい顔のやつがこんなかわいいことしてるなんて、たまらない。女子とかには見せたくないな~……男子にも。
つか「ほんと」ってガキかよ。クッソかわいいな。
「おー」
目を合わせられない。とりあえず手元のクレープを突き出してやると、俺の顔とクレープとを何度か見比べ、それから嬉々としてかぶりついてきた。あー、どんどん沼にはまって言っている感じ。一度オちると一気に転がり落ちていくもんなんだな。
「うまい?」
「ん!」
ぐっと親指を立てて見せてくる。口の端に付いたクリームがただでさえ幼く思えて仕方ないっていうのに、より幼く見えてしまう。すっげーかわいい。なんか守りたくなる。
「よかった。」
ふっと笑みがこぼれてしまった。その気恥ずかしさを誤魔化すように河合の口元を拭った。
「クリーム、付いてた。」
……あれっ⁈ なんかもっと恥ずいことしてねえ? 俺。いや、でもむしろ意識してない感出るか? いや、でも友達にあんましねえよなこれって。え、どうしよう、やらかしたかもしれん。
「ん、マジ? ありがとう。」
にこ、と笑顔を返される。あ、よかった、河合は全然フツーだ。なら俺も普通であるべきだ。手元のクレープに視線を落とし、かぶりつく。でもやっぱりちらちら見てしまう。
あ~、自分のクレープ食ってる河合マジでかわいいのな。背ぇ高いくせに小動物みてえ。もきゅもきゅ食ってる感じ? あ~、キューアグやばい。今すぐこいつの頭わしゃわしゃにしてほっぺ赤くなるまでめいっぱい引っ張りてぇ。
「……うまい? バナナチョコ」
「ん!」
親指を立てて見せる。さっきと全くおんなじ反応。あーくそ、かわいいかよ。
惚れたもん負けって、よく言ったもんだよな。本当にこいつの一挙一動に心が持ってかれる。俺の中の全部がこいつに浸食される。そしてこの想いがいつか散ってくんだよな。いつか、ある日このあったかい気持ちを拒まれるんだろう。それとも、俺は告白する勇気なんて結局出ないで、どこにも行けなくなってこの想いは消えるのかな。それはなんだか可哀そうだけど……そんなもんだろ俺の片思いなんて。
ああ、負けるが勝ちが、あったらいいのに。
両腕を高く上げて勝ち誇る。中間テストが今日でようやく終了したのだ。ただし、テスト結果はきっと勝ち誇れないだろう。だが、これはもう勝利だと思う(誰に対して?)。
「おっしゃー、終わった! 俺天才!」
普段俺よりも成績の奮わないまっちゃんが「天才」は、流石に可笑しかった。
「大庭はどうだった?」
にやにやしながら尋ねてくる。
「お前よりはぜってーいい。断言できる。なんたって俺には河合センセーが付いてたんだから。」
中身すっかすかの軽いリュックを片手でひょいと持ち上げながら言ってやる。ちなみにこちらもにやにや笑い返しながら。「くっ」と悔しそうに拳を握り込むまっちゃんを横目にワルイ顔でほくそ笑む。さっさと帰ろうとリュックを肩にかけようとしながらドアへ向かうと、不意に手首にかかっていた重みが消えた。「なー大庭」と声がして振り返ると、上機嫌そうに笑う河合だった。
「ん? なに」
尋ねつつリュックを取り返そうとしたら振り払われた。なんなんだよ。
「なー、今日ヒマ?」
「? そりゃもちろん」
「じゃあこの後クレープ食うの付き合ってくんね。」
それって放課後デー……っと、思いかけたがやめる。
「おう」
そう返すと、河合はにかっと笑った。その顔が無邪気で、なんだか申し訳なくなる。だって、お前の隣の男がお前のこと好きなんて知ったら気持ち悪いだろ。そう、俺はこの男、河合涼大に恋をしている。してしまっている。そのことに自覚したのはつい先日のことで、まあ……だからなんやねんって感じでいつもと変わらずだが、やはり時折意識してしまう。
今だって、リュックを背負うのを手伝ってくれる。こういう小さな気遣いに胸がきゅっとして、どきっとか、したりもする。
「あれ、大庭、顔赤い。」
ぴしゃ、と河合の生ぬるい指が頬にあたる。ん……指、骨ばってて男っぽいな……。
「当たり前、五月は真夏。」
「暦ガン無視~! 草」
「草」じゃねえわ。こちとらもっと体温が上がりそうなのに。こんな自分が恥ずかしくなる。前言撤回、全然いつもと変わらずじゃない。毎度毎度どきどきだ。指を振り払う。ちらりと河合を見ると少し残念そうに見えた……なんて俺の幻想だろう。
「なー、俺も行っていい?」
ぴょこぴょこ跳ねながら訊いてくるまっちゃん。自分を指して、「誘って誘って」と言わんばかりだ。
「え~却下。」
あっさり断る。はー、すげえな。ちぇっと悪態を付くまっちゃんだったが、すぐに立ち直ったようだ。「ちょっと待って」と言ってスマホを操作する。それから、あった、と写真を見せてきた。
「この子見て! カノジョできた!」
黒髪ボブの女子。三次元の。つかこの制服、近くの高校の……。
「あっ! こないだの合コンで⁈」
「そー!」
俺の喰い付きに、喜色満面になって話し始める。
「あのあと俺が繋がってる女子を通じて連絡先交換して、告白してくれたんだ! お友達さんとちのいるあの場じゃ恥ずかしくって言えなかったって。マジかわいい! 女神~。」
お~、訊いてない、訊いてない。落ち着け~。
「惚気んな~」
「えへへ、んじゃバイバイ。」
惚気たら用済みかよ。なんだったんだ。手を振るまっちゃんに苦笑していると、手を引かれた。河合が俺の手を握り込んで引っ張っている。やっぱちょっと俺よりでかいな。これが身長六センチ差か。
「大庭、行こ。」
「ん。」
平静を保ったつもりだったが、どうだっただろうか。普通にできていたか? いささかぶっきらぼうだったかな。いや、でもそっちの方が自然かもしれない。ああ、だめだ。どんどんごちゃごちゃになっていく。
え、だってこれ放課後デートじゃね? そう思ってんの俺だけ? まっちゃんのこと断ってまで二人でって、やっぱデートじゃね? どういうつもりなんだろう、河合は。見上げると、人懐っこい顔でのぞき返してきた。そのうえ俺の手を取り、指を絡めてくる。
「なんか二人っきりでクレープ食うってデートみたい。」
……はっ⁈
「はっ⁈ バッ、カお前!」
思わず叩いてしまった。それもけっこう強く。いたた、と背中をさする河合を見て一層焦った。
「野郎相手にンなこと言ってんじゃねー……。」
ふいと目を逸らす。だって合わせられないじゃないか、こんな状態で。無理、そんなこと言われたらもっと意識してしまう。あー、やだ。いっそ俺のこと好きだったらいいのに。絶対ないけど。
「んー、なんで?」
「は? なんでってそりゃ……」
河合の質問に驚いて顔を上げると、こてんを首をかしげて見てくる。本当にわかってないのか、こいつは。流石にこちらが戸惑った。
「フツーに誤解されんだろ。」
「誰に?」
え……え〜?
「お、俺に……?」
結局、自信がなくて疑問形になってしまった。
「ふっ、なんで疑問形。」
同じ指摘。そして笑った。ああ、好きだこの顔。やっぱりこれは勘違いしてしまいそうになる。みんなに向けている笑顔なのに。言葉なのに。俺に向けられる河合の全部が俺だけのものだ、なんて、身の程知らずもいいところだ。
「……クレープ、なに食うの?」
「え~? うーん、バナナチョコブラウニーホイップとか?」
ぱちくり、瞬きを一つ。長い、な。いや、噂に聞くうんたらかんたらフラペチーノよりはよっぽどましか。
「そんなんあんの?」
「あるよ。大庭はあんまクレープとか食わない?」
「まあ……自分で買いに行ったことはねえ。俺甘党なんだけど……男子一人でスイーツ買うのは恥ずいっていうか……ちょっとハードル高くて。」
だんだん声が尻すぼみになってしまう。うう、情けない。もっと堂々とできればいいのに。
「そ? じゃあ——」
指を絡めたままだった手を持ち上げ、口元に寄せ、河合はふっと笑った。
「これからは俺と一緒に回ろ。したら恥ずかしくねーだろ。」
……
ああ、眩しいな。思わず言葉を失ってしまった。そう、これだ、河合の強みは。前も思ったけれど、河合に会って俺にないのは、このまっすぐで純真な自信と自己肯定感だ。だから、俺にはそれが眩しくて仕方ない。みんなは知らないだろう、俺と河合に違いなんてそんなないと思っているだろう。でも全然違うよ、こういうところとか。圧倒的な差を感じてしまう。遠いな。この天秤が釣り合うことはないだろう。
「? 大庭?」
「や、なんでも。」
「バナナチョコブラウニーホイップなかった……」
肩を落とす河合。片手にはバナナチョコクレープがあるのに、あからさまに落ち込んだ様子がかわいく見えて仕方ない。甘党と言えど甘いものならなんでもいいスタンスの俺にはわからない気持ちだ。
「まあ、なんつーんだ、どんまい。」
「ここにはなかったよ~」
うええ~と泣きまねをする河合が、なんかもうアイスを落とした五歳児みたいに見えてしまう。
「あ~、俺のミックスベリー分けてやるから機嫌直せよ。」
「ほんと⁈」
河合の顔ががばっと上がる。おっと危ない、にやにやしている顔を見られるところだった。だって仕方ないだろ。かっこいい顔のやつがこんなかわいいことしてるなんて、たまらない。女子とかには見せたくないな~……男子にも。
つか「ほんと」ってガキかよ。クッソかわいいな。
「おー」
目を合わせられない。とりあえず手元のクレープを突き出してやると、俺の顔とクレープとを何度か見比べ、それから嬉々としてかぶりついてきた。あー、どんどん沼にはまって言っている感じ。一度オちると一気に転がり落ちていくもんなんだな。
「うまい?」
「ん!」
ぐっと親指を立てて見せてくる。口の端に付いたクリームがただでさえ幼く思えて仕方ないっていうのに、より幼く見えてしまう。すっげーかわいい。なんか守りたくなる。
「よかった。」
ふっと笑みがこぼれてしまった。その気恥ずかしさを誤魔化すように河合の口元を拭った。
「クリーム、付いてた。」
……あれっ⁈ なんかもっと恥ずいことしてねえ? 俺。いや、でもむしろ意識してない感出るか? いや、でも友達にあんましねえよなこれって。え、どうしよう、やらかしたかもしれん。
「ん、マジ? ありがとう。」
にこ、と笑顔を返される。あ、よかった、河合は全然フツーだ。なら俺も普通であるべきだ。手元のクレープに視線を落とし、かぶりつく。でもやっぱりちらちら見てしまう。
あ~、自分のクレープ食ってる河合マジでかわいいのな。背ぇ高いくせに小動物みてえ。もきゅもきゅ食ってる感じ? あ~、キューアグやばい。今すぐこいつの頭わしゃわしゃにしてほっぺ赤くなるまでめいっぱい引っ張りてぇ。
「……うまい? バナナチョコ」
「ん!」
親指を立てて見せる。さっきと全くおんなじ反応。あーくそ、かわいいかよ。
惚れたもん負けって、よく言ったもんだよな。本当にこいつの一挙一動に心が持ってかれる。俺の中の全部がこいつに浸食される。そしてこの想いがいつか散ってくんだよな。いつか、ある日このあったかい気持ちを拒まれるんだろう。それとも、俺は告白する勇気なんて結局出ないで、どこにも行けなくなってこの想いは消えるのかな。それはなんだか可哀そうだけど……そんなもんだろ俺の片思いなんて。
ああ、負けるが勝ちが、あったらいいのに。
