「し、白崎さん……っ」
私――田代幸実のか細い声は、白崎優里の心臓を止める電流の音によってすぐ消えた。
たった今亡くなった優里をふくめて、死亡したクラスメイトは4人。
まだ数十分くらいしか経っていないだろうけれど、私は酷い疲労のせいで今にも崩れ落ちそうだった。
「幸実……っ!」
塚元沙智が、何度目か私に抱きついてくる。
少しぽっちゃりしている沙智の体重を受けて、また足が悲鳴を上げた。
けれどそれを無視して、沙智に問いかける。
「だいじょうぶ?沙智」
「……っ」
無視された、だなんて思わない。
沙智の顔色はだれがどう見ても悪く、繊細な性格も相まってこの状況にかなり参っているようだった。
それは私も例外ではないけれど、沙智に言葉をかけるほどの余裕――といっていいものか分からないが――はなんとかある。

