「はい……死にます」
私も、私自身に指を向けてたから。
人に優しくしても、お母さんのように幸せにはならなかった。
けれど、悪いのは私。
お母さん、私、お父さんに裏切られた時のお母さんの気持ちが分かる気がするな。
カーストが上がることはないと心のどこかでは分かっていたのに優しく接し続けた葉音に、死の切符を渡されたんだから。
それでも私は、お母さんが悪いなんて思わない。
人に優しくするのは、悪いことでもなんでもないんだから。
私は口元に小さく笑みを浮かべて、最初に亡くなった2人が飛び出した廊下とは反対側の廊下へ行く。
扉を開け、なんの躊躇もなく床に飛び込んだ。

