そう思いながら、私は立ち止まる。
前にいるのは岩間葉音だった。
彼女で腰に手を当て、吟味するような細い目をだれかに向けている。
チラリと見ると、その目は恐怖で抱き合っている田代幸実と塚元沙智に向けられていた。
生きている中で1番カーストが低くなったこの2人のどちらかが、次は犠牲になってしまうのだろうか。
葉音の中ではすでに、『カーストが低い者がいらない人』という方程式が出来上がっているのが手に取るように分かる。
でも、葉音よりもカーストが高い者はいる。
そう……葉音の後ろで興味なさそうにボーッとしている、阿久戸とわだ。
もしとわと葉音だけが生き残った状態になったら、葉音は自分が死ぬのかな?
いや、さすがにそれはないよね。
クラスメイトが電流で3人も亡くなった今、死ぬのはだれだって怖いはずだし――

