そう思い、今度は心の中で自嘲気味に笑う。
すると葉音たちが教室に入ってきたため、私はあわてて少し安全地帯である自席に向かった。
しかし、席についたら目に入ってしまう。
右前の席にいる、純の姿が。
純は机に突っ伏していた。
私はそんな彼女の様子を横目で見つつ、ポケットからスマホを取り出した。
純にプレゼントされたスマホケースは、淡い黄色で染まっている。
スマホケースではあまり見ない色だけれど、私は昔から黄色が好き。
純も当然、それを知っている仲だったからこの色のスマホケースをプレゼントしてくれたんだろう。
ささやかな気遣いに、今さら嬉しくなる。
しかしそれと同時に、現在は関係が変わってしまったので心が鈍く痛んだ。
痛い、痛いよ純……。
少しうなだれながらも、私スマホを慣れない指で操作する。
開いたのは、純とのライントークだ。
中学校入学より少し前に、両親がプレゼントしたくれたスマホ。
でと正直、純とのライン以外に使い道がなかった。
くわえて、スマホを操作するのもひさしぶりだし。
そう思いながら、何ヶ月も前の純とのトークを見返した。

