「じゃあ、指差ししてー」
手で覆われた視界でも、見なくたって分かる。
みんなが私に、指を向ける気配を。
すみれの回の時、自分に指差しした白崎優里は今回どうしたんだろう。
でも……優里がだれを指差ししようが私の死は確定した。
私も震える指先を、自分に向ける。
それと同時に頭上から振ってきた、「純、死亡確定したから」という葉音の死刑宣告と同時に、私は立ち上がった。
ぼやけている視界を振り払うよう、目に溜まった水滴をゴシゴシと手で拭う。
足を動かす。
気づけば、私はうつぶせに倒れているすみれの前まで来ていた。
ひさしぶりに話しかける。
心の中で。

