「なに泣いてんの。純ってさ、影宮と仲良かったんでしょ?さっきだって、『すみれ』とか呼んでたし?でも、私らと同じでずっと影宮のこと無視してた。あんた、私より重罪じゃん」
「……っ!!」
今から死ぬからって泣く権利はないんだよ。
そう言い残して去っていく葉音。
周りから向けられる同情の視線も、今は感じなかった。
そう……私は、親友のすみれを裏切って自分の保身を選んだ。
イジメられないから、ただそれだけの理由で。
今から死ぬから泣いているわけではないけれど、葉音の言葉はほとんど的を射ている。
今まで目を背けてきた現実が襲ってきて、私は体を丸めて声を出さずに涙を流す。

