「純」
その時、上から声が振ってきた。
私は目を開けて、見上げなくてもだれが私の名前を読んだのか、分かってしまう。
「次は、純を死亡者に仮定するから」
涙を流していたせいかぼやけた視界が戻ったと同時に、感情の読み取れない声でそう言われる。
すみれは、初めてこう言われた時どんな気持ちだったんだろう。
自分の死がほとんど――いや確実に決定したというのに、私はすみれのことを考えて涙を再び流す。
すると、突き刺さるような視線を向けられた。
葉音だろう。
今、睨まれているのかな……。
しかし次に放たれた葉音の言葉で、私は凍りついた。

