瞬間、静電気より何倍も大きい音がした。
私は位置の関係もあり、ハッキリ見えてしまう。
試される道具となった定規に、青白い電流が走ったのを。
「…っ、あ……あっ」
さすがに非現実な電流は流れないと思ったのだろう、優里が口を抑えてその場に座り込んだ。
手から離れたペンケースが優里の心の内を表すかのように悲鳴のような音をたて、中身が床に散らばる。
しかし、運悪くその中にあった金属製のペンが2個、開けっ放しの廊下に転がってしまった。
「…っ、危ないっ!」
教室にまで被害は出ないだろう。
分かっていたけれど、私は反射的に優里の腕をつかんで引き寄せていた。

