「ハァ……?」
葉音が眉間にしわを寄せ、スピーカーを睨む――というか困惑したように見上げた。
最後の最後に1番意味の分からない言葉を放ったゲームマスターに、私も例外なく首をひねる。
「答え……どういうこと?」
「さぁ、よく分かんない」
和奏と美怜の会話に、私も再度心の中で頷いた時。
すると前の席である葉音が立ち上がり、教卓の前――いつも担任の先生がいる場所に移動した。
そして、教卓をバンっと叩く。
「正直、まだ半信半疑だけど。あたしらのクラス以外の人がだれ1人いないのはやっぱりおかしいし、とりあえずそのゲーム始めてみよ!死ぬとか意味不明だけど、やってみればドッキリだって安心できるかもじゃん」
葉音が早速仕切り出した。
たしかに死ぬなんて非現実的だけど、それでも私たちのクラス以外の人が登校していないのは事実。
このよく分かんないゲームでも、担任の先生も他の生徒もいないこの状況ならやっておいたほうがいいかもしれない。
「……バカじゃないの」
しかし、とわがそうつぶやく。
「は?」
「さっきから葉音とかに合わせてたけどさ。間違えて私たちのクラスに知らされてなかったってだけで、休校な可能性もあるじゃん。他のクラスや上級生が来てないってだけで、このゲームやる理由にはなんない」
「……」
葉音は不機嫌そうに腕を組んだが、とわの言い分も間違ってはいないので無言だった。
サラは不満そうに口を開こうとしたものの、とわに睨まれる。
重苦しい空気がこの教室をじわじわと浸透していった、その時。

