「ちょっと待ってよ……そんなゲーム、まかり通ると思ってんの!?」
ガタンッ!
大きな音をたてて立ち上がった葉音が、チャイムに向かって怒鳴った。
なんの返答のないゲームマスターにイラだったよう、大きく舌打ちする葉音。
教室の空気がピリッとするが、みんなは葉音どころではない。
友達と抱き合う人、涙目になる人、震える体を自分で抱きしめる人など様々な反応だった。
私の両手も、机の下で震えている。
ギュッと強く拳を握れば、爪が肌に食い込んだ。
痛い。
でも……もしそのゲームで死んだら、痛みは感じなくなる?
いつの間にか、死ぬことを前提に考えている自分が恐ろしかった。

