「あんたの意味不明な説明聞くより、ドッキリの説明聞くほうがマシだわ。サラ、早く席戻んなよ」
「葉音ってば釣れないー、神の私に嫉妬しないでー?」
ブツブツ言いながら、少し離れた席に戻って行くサラ。
葉音もどかっと椅子に座ると、再びチャイムを見据えた。
「ねぇ!まだネタバラシしないで粘るつもりならさ、もっと話できるよね?てかゲームマスター名乗ってるんなら、あんたが仕切るなにかのゲームのルール説明とかないわけー?」
まぁあるわけないよね、と葉音はつぶやく。
私は葉音のように怒鳴るでもなく、とわのように無関心でもただただ混乱していた。
しかし、ドッキリではないと思う。
だって、放送委員かだれかがドッキリしていたとしたら他のクラスの人や上級生たちが登校していない理由の説明がつかないから……。
けれど、もちろんそれを言う勇気もなく。
さっきから本能的に感じる嫌な予感を振り払うように、私もバッとチャイムを見上げる。

