だから当時、私と美怜は2人で行動していた。
しかし、その間に友情なんて立派なものはない。
移動教室を一緒に行き、『二人一組になってください』がお決まりの体育でいつも美怜と組むだけの、小学生ながらに上辺だけだと思っていただけのつまらない関係だった。
けれど、そんな本心を表に出すことは決して許されない。
なぜなら美怜は、一軍トップだから。
美怜に嫌われたら全ての終わり。
イジメなどが起こっていたわけではないが、私はそんな根拠のない恐怖を抱いていた。
そして、美怜という人間は限りなく傲慢な人間。
まるで、七つの大罪『傲慢』を司る神と同等の存在だった。
移動教室の途中で話す時などはいつも三軍たちの悪口を言い、『二人一組になってください』で余ったクラスメイトを平気で笑う、心が舐め腐っている女。
機嫌が悪い時なんか、もっと最悪だ。
『あたしの後ろを通った』だの『あたしと同じ消しゴムを持ってる』だの、普段は怒らないような理不尽な点を探して理不尽に八つ当たりをする。
それは私に対しても同じで、二軍や三軍たちへはご自由に、って感じだが上辺だけでも友達な私に対しては態度を考えてって思っていた。
しかし、それを言うほどの勇気は私にはなかった。

