そしてあたしは前に向かって、思いきり飛んだ。
手を伸ばし、決して電流の流れるベランダの地面には着地しないよう神経を尖らせる。
そして、足は少しもそこにつかず、あたしの伸ばした手はベランダの柵を掴んだ。
そこからはもう、簡単だった。
公園にあるようなうんていを登るのとほとんど同じ動作をして、やすやすと柵の向こうに降り立ったのだ。
ひざを曲げて地面に着地したあたしに、電流は襲ってこない。
「…あははっ!」
なんでみんな、死亡者になったら普通に死ぬんだろう。
頭が悪くて残念だったね、たったこれだけの動作をするだけで生き残れるのに!

