――なんで。
このゲームはもちろん、葉音は元の日常でもいろいろなことを仕切っていた。
けれど、一軍トップはあたしだけ。
この教室で1番偉いのは、あたしだ。
実際、最初のほうに死んだ2人はカーストが最も低いすみれと純。
だからあたしは、絶対生き残れると思っていたのに……!!
「とわ。私、思うんだけど。真の強者は、ただ一軍トップなだけじゃない。いろいろな場面でいろいろなことを仕切れば、評価が上がって影の強者になれる。そう思わない?」
「…っ、な……」
「それもこのデスゲームでは、特にね」
自分が強者でいる気の葉音に、額に青筋が浮いた。
葉音のわずかな動きで無駄に揺れるそのポニーテルを、思いきり引っ張ってやりたい衝動に駆られる。
しかし、周りのクラスメイトたちが私を指差ししているのを見て少し我に返った。
そんなことをしたって、もうあたしの死は確定だ。
でも、死ぬもんか。
あたしは一軍トップ。
弱者になんか成り下がらない!!

