『おはようございまス。ワタクシ、『ゲームマスター』デス』
ノイズが入っているせいで不気味感が増している、AI音声が響いた。
――そのAI音声、もといゲームマスターの出元は故障しているはずのチャイムからだ。
「なんのイタズラ?」
私まで神経がピリッと張り詰めるほど、葉音がイラだったように言う。
『イタズラ?違いますヨ、岩間葉音サン』
「……はっ?」
葉音がバッとチャイムを見上げた。
「あんた!なんで私の名前、知ってんのよ!」
『ワタクシ、ゲームマスターデスのデ』
「そんなの知ったこっちゃないし!てかなに?ゲームマスターとかふざけたこと言って!ドッキリにしては低レベルすぎ。早くネタバラシしてくんない?」
『ドッキリ?違いス』
非情にも、また否定される。
「…チッ、まじでなんなのっ」

