「どういうことっ、あたしを死亡者に仮定するって!」
あたしは葉音の襟首を掴み、声を荒らげた。
すると葉音は喉元が締まって苦しそうな表情になりながらも、吐き捨てるように言う。
「そのまんまの意味っ、なんで、そんな自分が死亡者になるのは論外みたいな顔してるわけっ」
「あたしは一軍トップだよ?あんたよりカーストが上の人間。てか、カースト自体は葉音が決めたでしょ?自分が決めた一軍トップの人間を、死亡者に仮定する?冗談とか笑えないから!」
煮えたぎる怒りに任せて、あたしは葉音を思いっきり突き飛ばした。
「痛っ!」
机の角に横腹がぶつかり、鈍い音をたてて無様に床に倒れ込んだ葉音。
しかし、少しも引かない目で睨みつけられる。
「なに言ってんの、ダッサ。ていうかさ、とわ、いっつも『カーストなんてくだらない』とかなんとか言ってたよね。それなのに、『自分は一軍トップだから死なない』って思ってるんでしょ。矛盾にもほどがある!」
「……っ」

