まぁそんな父のことは、ほとんど覚えてないに等しいからどうでもよくて。
ダイエット同様、生まれつきこの生活だったあたしは『一般家庭』の生活があたしはの生活だと思っていたのだ。
しかしその考えは、小学生の時に友人3人と公園で遊んだ際、自販機のジュースをブラックカードで支払ってから変わっていく。
友人のうちの1人に、ブラックカードは選ばれしお金持ちしか持っていないカードだと教えられたのだ。
そして、後日遊びに行った友人たちの家は、高級タワマンなんかじゃなかった。
普通の一軒家で、ブラックカードのことを教えてくれた友人に関しては狭いアパート暮らしだったのだ。
あたしはそこで、確証を得る。
特別な人間に生まれてきたんだ、あたしは。
選ばれしお金持ちしか持てないブラックカードがお小遣いと同じで、普通の一軒家も高級タワマン暮らしのあたしにとっては狭くて物足りない。

