「和奏、だいじょうぶ?」
「美怜ちゃん……もう嫌っ、このゲーム……っ!」
「あたしも同じ気持ちだよ。でも絶対、2人で生き残ろうね」
「うん……!!」
時枝美怜と石井和奏。
でも、2人は友達というよりも姉妹って感じがする。
無駄に身長の高い美怜が姉、学年で1番チビの和奏が妹。
身長差だけでなく、雰囲気からしても同じだ。
そしてこんなデスゲームが始まっても変わらず、美怜はお姉さんぶって和奏に綺麗事を言い続けている。
高校が初対面の美怜だけど、なんか裏がありそうといつも思っていた。
…でも、裏があろうがなかろうがどっちだっていいけど。
どうせあたしにはなんも害来ないだろうし、と思いながら、ふと隣にいる葉音をチラリと見た。
葉音は和奏に優しい言葉をかけている美怜を、鋭い目で見ていた――というか睨んでいた。
普通の人間なら、葉音と美怜は最初に死んだ2人みたいに陰で親友で、葉音は親友の美怜が他の子を慰めてるから嫉妬……みたいなバカな考えにたどり着くだろう。
甘い甘い。
もしそうだったら、葉音は視線だけで人殺せそうな目を美怜に向けてない。
もう隠す気がないくらい、全てがバレバレだ。
なのでカマをかけてみようかと思い、あたしはくるりと葉音のほうを向いた。
わざとらしく小さめの声で言う。

