「あ……あぁっ!幸実、幸実……っ!!」
顔を涙でぐしゃぐしゃにして、塚元沙智のブサイクな顔がさらにブサイクになっている。
無理もないだろう、だって親友という関係だった田代幸実が目の前で死んだんだから。
…まぁ、どうでもいいんだけど。
最終的にはそのお決まりの考えにたどり着き、あたし――阿久戸とわは何度かのあくびをした。
このゲーム、岩間葉音が仮定した死亡者を指差しするだけだから、まじで暇。
しかしあたしより1個カーストが下の葉音が偉そうに仕切っていることに関しては、若干イラッとする。
でも、あたしはゲームを仕切るなんてこと、めんどくさいからやらなかっただろうからその点では葉音はけっこういい役をしていると思う。
くわえて葉音は単純な性格だから、いらない人に決定するクラスメイトの法則に私は気づいていた。
このデスゲーム、葉音が仕切ったらカーストが低い順から大体死ぬ。
まず、最初とその次に死んだ影宮すみれと津島純は、それぞれ三軍の下層と中層だ。
陰で親友だったのかなんなのかは知らないが、そういう友情シーンはすみれと純、そして今回の幸実と沙智で計2回。
ただ一緒に行動していただけであたしと葉音、そしてすでに死んだ神谷サラの間には友情なんてものはないし(葉音とサラがどう思っていたのかは知らない)、またつまらない友情シーンが入るとしたら……対象はあの2人かな。

