――でも……親友という関係を大切にできていたら、自分の価値を体型で決めようとしなければ、そもそも沙智のようにありのままでいられる勇気を持っていたら。 沙智との関係は、最初から良好だったのかな。 …悔しい。 臆病者の自分が。 カーストがなければ、という考えだってもちろんある。 それでもほとんど全て、自分で勝手に感じていた劣等感が招いた悲劇だ。 悪いのは、カーストだけじゃないんだ……。 けれど、嘘偽りない出来事もある。 沙智と本当の親友になれた、私の死の間際の今だった。