「沙智。来世では、ちゃんとした親友になりたい」
最期に、そう言って沙智に微笑みかけた。
私を親友だと言ってくれた沙智。
私もそうだった。
そうだった――はずだったのに。
でも心のどこかでは、沙智とは微妙に違う感情も混じっているのも自覚していた。
自分は必死にダイエットしたはずなのに結果はほとんど変わらなくて、沙智と同じカーストと階層になったのが悔しかった。
ありのままの自分で生きている沙智が、羨ましくて。
それ以上に、妬ましかった。
でも今、私は自分の命を犠牲にしてまで沙智を助けようとしている。
見て見ぬふりしてきた本心は、妬ましいとかの負の感情が全てではない。
沙智のことは好きなのに負の感情を持っているから、自分なんかが『親友』でいていいのかな、という恐れが大きいのだろうか。
なんだか不謹慎だけど、ホッとする。
沙智のこと、本当は嫌いじゃないんだと分かって、安らかに死ねると思った。

