「……っ!」
一見怖がる様子のない沙智だが、手が小さく震えていた。
…こんなの、ダメ。
死刑になるのは私のほう……でも、もう沙智の死亡は確定してしまった。
私には、どうすることもできないの?
すると沙智がくるりと振り向き、私に笑顔を見せた。
「幸実。周りに流されるところのある私を、いつも引っ張ってくれてありがとう。幸実はよく、カーストを気にしてたけど……幸実は幸実だよ!」
だから、と沙智は泣きそうになりながらも笑顔を浮かべた。
「私と親友になってくれて、ありがとう!」
「さ、ち……っ」
――『答えはなんですカ?』
ふと、ゲームが始まる前のゲームマスターの言葉を思い出した。
それが沙智の、『答え』?
そっか……沙智は、カーストなんてものに執着しないで、私を親友だと認めてくれるんだね。
でも、私は……
目尻にいろいろな意味が混ざった、悔し涙がじわりと浮かんだ時。

