理由は単純、食べている間は学校でひとりぼっちの惨めな時間を過ごしていることを忘れられるから。
特に、体に悪いけれどおいしいハンバーガーやポテトチップスを胃に詰め込んだ。
そんな〝表面上は〟幸せな食事の効果は、いつも米粒1つだって入らないというほど食べた後は自分に友達ができるんじゃないかと本気で思うほど絶大だった。
しかしそんなわけもなく。
2ヶ月後には、私には満腹感と幸福感と引き換えに、脂肪が残った。
中学校に入学した時とは明らかに違う、制服の上からでも分かるほどのお腹の膨らみ。
前だけでなく横にも大きくなっていて、私はデブになった。
一軍の子たちが私をそう言っているのを聞いてしまった時、全身鏡に自分の姿を移して私はやっと悟った。
デブだ、と。
そりゃストレスでジャンクフードばかり食べるようになってしまったんだから、当たり前の副作用。
しかし私は、これ以上ないほどショックを受けていた。
こんな見た目じゃ、一層友達なんてできない。
……なら、痩せればいいんじゃない?
答えは、すぐに出た。
けれどもちろん分かっていた、ダイエットなんてしても美人になるわけじゃないって。
今まで通りの体型に戻ったって、この暗い性格は治らないって。
でも、その負の感情は全て見て見ぬふりした。
信じたかった。
努力すれば、私の学校生活はバラ色になるって。

