今日はサークルの飲み会。大学の近くの、いつもの居酒屋。
チャーリーは、私の隣にぴったりとくっつくように座っている。近いな……。
しかし、そろそろお開きという頃に、異変が起こった。
「咲良さぁ〜ん」
チャーリーはそう言うと、いきなり私に抱き着いて、胸を触ってきた。
「ぎゃあお!」
私は心臓が口から飛び出しそうになった。
チャーリーの様子を見ると、目はとろんとしていて、顔の筋肉が緩み切っている。
「え……もしかして、酔ってる? 何飲んだの?」
「ええ〜? なんで~? オレンジジュースっスよ〜」
「ちょっと! それ絶対カシオレでしょ! 何杯飲んだの! あんた年齢的にダメだし!」
「おいバカ! バレたら活動停止だぞ!」
祐介も慌てだした。
しかし、もう起こってしまったことはしょうがない。
私たちはぐでんぐでんのチャーリーを連れて店を出た。
「チャーリーって家遠いよね……大丈夫かな……」
私は地面にへたり込んだチャーリーを見下ろした。とても一人で帰れるとは思えない。
「なあ、今日は咲良んちに泊めてやれよ。すぐそこだろ」
「えっ」
祐介のとんでもない提案に、私は全身から汗が噴き出した。
「いやいやいやいやなんで私が」
「そうは言っても、チャーリーをこのままにしておけないだろ」
むう、それは……確かにそうだ。私はすぐに折れた。
祐介と二人で肩にチャーリーを担ぎ、私の家まで連れてきた。
「片付いてないから、あんたは絶対に入らないで」
「本当にここまででいいのか?」
「うん、手伝ってくれてありがとう」
そう言って、私は祐介を玄関で締め出した。
私は気合を入れてチャーリーを引き上げて、ベッドに横たえた。
さて、私はどこで寝よう。うちには来客用の布団とかは一切ない。
とりあえず床に寝転がってみたけど、寝心地がよくない。
……。
「まあ、だから、しょうがないよね……」
私は寝ているチャーリーの横に潜り込んだ。
腕と腕が触れ合う。自分の心臓の音が聞こえてくる。誰かと一緒に寝るの、久しぶりかも……。
すると、チャーリーが寝返りを打ち、私の体を長い腕で抱え込んだ。
え。
思いがけない抱擁に、私の心臓は暴れだした。
「ちょっと……私は抱き枕じゃないぞ……」
「う~ん、うふふ〜」
チャーリーの息が顔に当たる。ちょっとお酒の匂い。
どうしよう、私も酔っぱらっちゃうかも……。
まあ、寝ているからしょうがない。全部しょうがない。
「……まったく。おやすみ」
その時、スマホが鳴った。チャーリーのだ。起き上がって見てみると、画面には『パパ』の文字が。
そうだよ、無断外泊したから、心配して連絡が来たんだ!
「チャーリー起きて! お父さんから連絡だよ」
「う~ん」
チャーリーは全く起きる気配がない。
「あーもう!」
しょうがない、私が出なきゃ……。
「もしもし……」
『あれ? もしもし?』
「私、チャ……直子さんと同じサークルの、荒島と言います。実は……」
私は経緯を説明した。
「我々の監督不行き届きで、お嬢さんにご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした……」
『いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけしました。ところで荒島さんは、もしかして咲良さんですか?』
「え? はい……」
『咲良さんの話は、直子からもよく聞いていますよ。いつもお世話になっています』
「ああ、そうなん、ですか……」
『では、本日はよろしくお願いしますね。失礼します』
そう言って電話は切れた。
チャーリーが、実家で、私の話を?
いったい何を話しているんだ。いい話か、悪い話か。
『咲良さんって可愛いんだよ』とか?
『咲良さんって泳げないんだよ』とか?
『咲良さんってああ見えて新入生キラーなんだよ』とか?
私は頭がぐるぐると回りだし、眠気が吹き飛んでしまった。
すると突然、寝ていたはずのチャーリーが、ばっと起き上がった。
手で口をおさえている。
え、それは、まさか。
「ぎぼぢ、わるい……」
「ダメダメダメダメ絶対にダメ‼ 吐くならトイレで‼ トイレ、こっち‼」
「うっぶ……う、ごぼぶ」
「チャーリィィィ‼」
チャーリーは、私の隣にぴったりとくっつくように座っている。近いな……。
しかし、そろそろお開きという頃に、異変が起こった。
「咲良さぁ〜ん」
チャーリーはそう言うと、いきなり私に抱き着いて、胸を触ってきた。
「ぎゃあお!」
私は心臓が口から飛び出しそうになった。
チャーリーの様子を見ると、目はとろんとしていて、顔の筋肉が緩み切っている。
「え……もしかして、酔ってる? 何飲んだの?」
「ええ〜? なんで~? オレンジジュースっスよ〜」
「ちょっと! それ絶対カシオレでしょ! 何杯飲んだの! あんた年齢的にダメだし!」
「おいバカ! バレたら活動停止だぞ!」
祐介も慌てだした。
しかし、もう起こってしまったことはしょうがない。
私たちはぐでんぐでんのチャーリーを連れて店を出た。
「チャーリーって家遠いよね……大丈夫かな……」
私は地面にへたり込んだチャーリーを見下ろした。とても一人で帰れるとは思えない。
「なあ、今日は咲良んちに泊めてやれよ。すぐそこだろ」
「えっ」
祐介のとんでもない提案に、私は全身から汗が噴き出した。
「いやいやいやいやなんで私が」
「そうは言っても、チャーリーをこのままにしておけないだろ」
むう、それは……確かにそうだ。私はすぐに折れた。
祐介と二人で肩にチャーリーを担ぎ、私の家まで連れてきた。
「片付いてないから、あんたは絶対に入らないで」
「本当にここまででいいのか?」
「うん、手伝ってくれてありがとう」
そう言って、私は祐介を玄関で締め出した。
私は気合を入れてチャーリーを引き上げて、ベッドに横たえた。
さて、私はどこで寝よう。うちには来客用の布団とかは一切ない。
とりあえず床に寝転がってみたけど、寝心地がよくない。
……。
「まあ、だから、しょうがないよね……」
私は寝ているチャーリーの横に潜り込んだ。
腕と腕が触れ合う。自分の心臓の音が聞こえてくる。誰かと一緒に寝るの、久しぶりかも……。
すると、チャーリーが寝返りを打ち、私の体を長い腕で抱え込んだ。
え。
思いがけない抱擁に、私の心臓は暴れだした。
「ちょっと……私は抱き枕じゃないぞ……」
「う~ん、うふふ〜」
チャーリーの息が顔に当たる。ちょっとお酒の匂い。
どうしよう、私も酔っぱらっちゃうかも……。
まあ、寝ているからしょうがない。全部しょうがない。
「……まったく。おやすみ」
その時、スマホが鳴った。チャーリーのだ。起き上がって見てみると、画面には『パパ』の文字が。
そうだよ、無断外泊したから、心配して連絡が来たんだ!
「チャーリー起きて! お父さんから連絡だよ」
「う~ん」
チャーリーは全く起きる気配がない。
「あーもう!」
しょうがない、私が出なきゃ……。
「もしもし……」
『あれ? もしもし?』
「私、チャ……直子さんと同じサークルの、荒島と言います。実は……」
私は経緯を説明した。
「我々の監督不行き届きで、お嬢さんにご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした……」
『いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけしました。ところで荒島さんは、もしかして咲良さんですか?』
「え? はい……」
『咲良さんの話は、直子からもよく聞いていますよ。いつもお世話になっています』
「ああ、そうなん、ですか……」
『では、本日はよろしくお願いしますね。失礼します』
そう言って電話は切れた。
チャーリーが、実家で、私の話を?
いったい何を話しているんだ。いい話か、悪い話か。
『咲良さんって可愛いんだよ』とか?
『咲良さんって泳げないんだよ』とか?
『咲良さんってああ見えて新入生キラーなんだよ』とか?
私は頭がぐるぐると回りだし、眠気が吹き飛んでしまった。
すると突然、寝ていたはずのチャーリーが、ばっと起き上がった。
手で口をおさえている。
え、それは、まさか。
「ぎぼぢ、わるい……」
「ダメダメダメダメ絶対にダメ‼ 吐くならトイレで‼ トイレ、こっち‼」
「うっぶ……う、ごぼぶ」
「チャーリィィィ‼」



