日和は新しい家族に挨拶を済ませると、自室に行って荷解きをしていた。
すると、扉を叩く音が聞こえてくる。
「はい」
返事をして、扉を開けると千歳が立っていた。
「やっぱり……日和ちゃんだよね?」
「はい、千歳先輩……まだ引きずってますか?」
「当たり前でしょ……まさか父親の再婚相手が日和ちゃんのお母さんだなんて思ってもみなかったから」
心做しかほんの少しだけ千歳のほっぺが赤い気がするのは気の所為なのだろうか。
「私もまだびっくりしてますよ……信じられない……」
「だよね……」
そのまま暫く沈黙し、千歳は気まずくなったのか『夢じゃないかって確認しに来ただけだから話すこと考えてなかった……えっと、僕もう行くね』と言って逃げるように部屋へと帰って行った。
千歳を見送り、日和も自室の扉を閉めるとほっぺをつねって事実を再び確認する。
ちゃんと痛みがあることで現実なんだと実感させられる。
だが、これはまた千歳の彼女になるという可能性がまた少し遠のいたようで複雑な気持ちになったのだった。
翌朝、リビングに行くとお母さんが朝食を用意していた。
「手伝うよ」
「あら、ありがとう。じゃあこれ」
お母さんは食パンとキャベツとツナマヨが乗ったサンドイッチを日和に渡して来た。
日和はサンドイッチを受け取り、食卓に並べていく。
「おはよう、夏海。日和ちゃん」
「おはよー龍文さん」
「おはようございます」
挨拶を終えた所で千歳もリビングにやってくる。
「おはようございます」
「おはよう、千歳君。朝ごはん出来てるから食べる?」
「はい、いただきます」
千歳はそう言いながら、日和の横に座りお母さんと龍文さんは向かい側に座った。
こうして、初めての朝食を食べ終えて皿洗いを手伝っていると、千歳がやってきた。
「僕も手伝うよ」
だが、皿とコップのみで済ませてしまったため、もう皿洗いは終わってしまった。
「あ、もう終わったので……」
「そ、そうだよね!僕……必要なかったよね」
気まずくなった雰囲気を書き換えるように龍文さんは言った。
「なぁ、今日は折角の休日なんだしこのままお出かけでもしない?」
「良いわねー!どこ行きたい?」
お母さんが日和と千歳を見ながら話しかけてくる。
「どこでも大丈夫です」
「私もどこでもいいよ」
「んもー!それが一番困るのよー……そうだ!ここの近所に新しく大きな公園出来てなかった?」
「あぁー!あそこか……今はまだ新しく出来たばっかりだからきっと混んでるし、もう千歳達も公園で遊ぶ歳でもないだろ。すぐ近くにショッピングモールがあるし、そこにしよう」
「そうねーふたりもそこで良い?」
「うん」
「はい、大丈夫です」
「じゃ、そこで決定ね」
こうして急遽お出かけが決まり、日和は急ピッチで化粧と着替えを済ませてからリビングに向かう。
リビングに着くと千歳と龍文さんが支度を終えているらしく、スマホを弄っていた。
「お待たせしました……」
「ううん、全然待ってないよ……その、服似合ってるね」
「あ……ありがとうございます」
千歳の急な褒めに照れてると、お母さんも支度が終わったのかやってきた。
「さあ!行きましょう♪」
「そうだな」
こうして、ショッピングモールで一日を過ごした後、夕ご飯をイートインスペースで摂ることにした日和達は各々食べたいものを自由に買ってきて食べ始めた。
日和はこっそり千歳が食べているものを見る。
千歳は激辛カレーを食べていた。
「あら、千歳君は辛いの得意なの?」
「はい」
お母さんの問いに答える。
「日和は辛いの苦手なのよー。お母さんは辛いの大丈夫なんだけどね?千歳君、龍文さんは?辛いの大丈夫?」
「父は辛いのは苦手です」
「そうなのー。私達の似てる所発見ね」
「そうだね」
「ですね」
「お、みんなで何を話してたんだい?」
龍文さんが戻ってくると、お母さんは話していたことを説明し始める。
「日和ちゃん、辛いもの苦手なんだ?」
「はい……逆に先輩は辛いもの好きなんですね」
「うん、昔から辛いもの食べてたから」
千歳が一口、一口カレーを口に運ぶのをチラ見しながら、日和もラーメンを啜った。
すると、扉を叩く音が聞こえてくる。
「はい」
返事をして、扉を開けると千歳が立っていた。
「やっぱり……日和ちゃんだよね?」
「はい、千歳先輩……まだ引きずってますか?」
「当たり前でしょ……まさか父親の再婚相手が日和ちゃんのお母さんだなんて思ってもみなかったから」
心做しかほんの少しだけ千歳のほっぺが赤い気がするのは気の所為なのだろうか。
「私もまだびっくりしてますよ……信じられない……」
「だよね……」
そのまま暫く沈黙し、千歳は気まずくなったのか『夢じゃないかって確認しに来ただけだから話すこと考えてなかった……えっと、僕もう行くね』と言って逃げるように部屋へと帰って行った。
千歳を見送り、日和も自室の扉を閉めるとほっぺをつねって事実を再び確認する。
ちゃんと痛みがあることで現実なんだと実感させられる。
だが、これはまた千歳の彼女になるという可能性がまた少し遠のいたようで複雑な気持ちになったのだった。
翌朝、リビングに行くとお母さんが朝食を用意していた。
「手伝うよ」
「あら、ありがとう。じゃあこれ」
お母さんは食パンとキャベツとツナマヨが乗ったサンドイッチを日和に渡して来た。
日和はサンドイッチを受け取り、食卓に並べていく。
「おはよう、夏海。日和ちゃん」
「おはよー龍文さん」
「おはようございます」
挨拶を終えた所で千歳もリビングにやってくる。
「おはようございます」
「おはよう、千歳君。朝ごはん出来てるから食べる?」
「はい、いただきます」
千歳はそう言いながら、日和の横に座りお母さんと龍文さんは向かい側に座った。
こうして、初めての朝食を食べ終えて皿洗いを手伝っていると、千歳がやってきた。
「僕も手伝うよ」
だが、皿とコップのみで済ませてしまったため、もう皿洗いは終わってしまった。
「あ、もう終わったので……」
「そ、そうだよね!僕……必要なかったよね」
気まずくなった雰囲気を書き換えるように龍文さんは言った。
「なぁ、今日は折角の休日なんだしこのままお出かけでもしない?」
「良いわねー!どこ行きたい?」
お母さんが日和と千歳を見ながら話しかけてくる。
「どこでも大丈夫です」
「私もどこでもいいよ」
「んもー!それが一番困るのよー……そうだ!ここの近所に新しく大きな公園出来てなかった?」
「あぁー!あそこか……今はまだ新しく出来たばっかりだからきっと混んでるし、もう千歳達も公園で遊ぶ歳でもないだろ。すぐ近くにショッピングモールがあるし、そこにしよう」
「そうねーふたりもそこで良い?」
「うん」
「はい、大丈夫です」
「じゃ、そこで決定ね」
こうして急遽お出かけが決まり、日和は急ピッチで化粧と着替えを済ませてからリビングに向かう。
リビングに着くと千歳と龍文さんが支度を終えているらしく、スマホを弄っていた。
「お待たせしました……」
「ううん、全然待ってないよ……その、服似合ってるね」
「あ……ありがとうございます」
千歳の急な褒めに照れてると、お母さんも支度が終わったのかやってきた。
「さあ!行きましょう♪」
「そうだな」
こうして、ショッピングモールで一日を過ごした後、夕ご飯をイートインスペースで摂ることにした日和達は各々食べたいものを自由に買ってきて食べ始めた。
日和はこっそり千歳が食べているものを見る。
千歳は激辛カレーを食べていた。
「あら、千歳君は辛いの得意なの?」
「はい」
お母さんの問いに答える。
「日和は辛いの苦手なのよー。お母さんは辛いの大丈夫なんだけどね?千歳君、龍文さんは?辛いの大丈夫?」
「父は辛いのは苦手です」
「そうなのー。私達の似てる所発見ね」
「そうだね」
「ですね」
「お、みんなで何を話してたんだい?」
龍文さんが戻ってくると、お母さんは話していたことを説明し始める。
「日和ちゃん、辛いもの苦手なんだ?」
「はい……逆に先輩は辛いもの好きなんですね」
「うん、昔から辛いもの食べてたから」
千歳が一口、一口カレーを口に運ぶのをチラ見しながら、日和もラーメンを啜った。



