ヨクバリなココロなの

 かつては楽しく3人でお昼ご飯を食べていた中庭のベンチで日和は詩織にも自分の気持ちを伝えたことを千歳に報告するべく千歳に連絡をする。

 だが、千歳から返って来たメールは『了解』とだけ書かれていた。

「もう終わっちゃったのかなぁ……」

 千歳を取るのか詩織を取るのか決めないと本当にだめなの?

 何でどっちも好きって思うことも否定されなきゃいけないの?

「もっと早くに気付いてたら……」

 こんなことにはならなかったのかな?

 そんな思考に嫌でも堕ちていく。

 お昼休みも終盤に差し掛かり予鈴が鳴る。

 日和は、重たい腰を上げて教室に向かった。








 教室に着くと、友達と屯していた詩織と目が合う。

 詩織は日和から視線を逸らした。

 予想出来たこととはいえ、親友だった人にそんな態度を取られるのはやっぱり傷付く。

 だが、ここは何も反応しない方が良いのだろう。

 これは罰だ。

 詩織から千歳を奪い、千歳を奪っておきながら詩織のことが好きだと言われたら日和が詩織の立場ならば、引いてしまうし、怒って当然のことだ。

 こうして時間は過ぎて行き、いつしか一ヶ月、二ヶ月と過ぎ去っていった。







「詩織!おはよ!」

「日和、おはよ」

 日和が詩織に気持ちを打ち明けた日から何度も声をかけに行った結果、詩織は徐々に心を再び開いてくれたのか、話しかけても会話してくれるようになった。

 「詩織、今日一緒に帰らない?学校の近くに出来たカフェに行きたいんだよねー」

「いいよ」

「ありがとー!」