翌朝。
蒼が病室へ来る。
「見ろ」
そう言ってスマートフォンを見せた。
画面には公園の桜。
まだ蕾だった。
でも確かに春へ向かっている。
「もう少しだな」
蒼が笑う。
陽菜も笑った。
「うん」
二人は知らない。
その桜が咲く日が、
二人にとって運命の日になることを。
約束の日になることを。
そして、別れの日になることを――。
蒼が病室へ来る。
「見ろ」
そう言ってスマートフォンを見せた。
画面には公園の桜。
まだ蕾だった。
でも確かに春へ向かっている。
「もう少しだな」
蒼が笑う。
陽菜も笑った。
「うん」
二人は知らない。
その桜が咲く日が、
二人にとって運命の日になることを。
約束の日になることを。
そして、別れの日になることを――。


