儚き少女は気高きあやかし王に愛されます


◯東地区・森の中・ゆずるside

森で草花を集めると祠に供え手を合わせるゆずる。

ゆずる(お母さん、お父さん、ゆずるは元気でやっています。心配しないでね)

そこで雨が降ってくる。

ゆずるは近くにあった植物の葉を引き抜き、傘がわりにして帰ろうとするが、ふと思いとどまる。

葉を祠に差し、祠が濡れないようにする。

ゆずる(これで寒くない)

ゆずるが走って森を後にすると、祠がカタカタと音を立て動く。


◯東地区・橋の上・ゆずるside

森から酒に戻ろうと橋の上を渡っていると、そこには命乞いをする人間の男と源河、手下達、そしてお座敷の従業員がいる。
周りには他の人間達もいる。

人間の男「た、助けてください命だけは……!」
源河の手下1「黙れ!親方様の女に手を出しといて無事でいられると思うなよ!」

手下は男を見せしめに炎で燃やしてしまう。

従業員の女「いやあああ……!!」

女は叫びながら地面に崩れ落ちる。
残酷で痛ましい光景にゆずるは目を背ける。

源河の手下1「いいか!親方様に逆らう奴はこうなるのだ。覚えておけ人間ども!」

ゆずるモノ『力が全ての世界。誰もあやかしには逆らえない』


◯東地区・森の中・王牙side

森に雷が落ち、祠の扉が開かれ、眩しい光が放たれる。
【ヒーロ】犬神のあやかし、王牙が祠から出てくる。※月光に照らされた王牙は神秘的な輝きを放っている。

優里「若、お迎えに上がりました」

【優里】王牙に仕える犬神のあやかし。人型、黒髪短髪、細身、低身長、頭に黒い耳が生えている、後に登場する真里は双子の妹。

王牙「……」

王牙は優里に頷くと、森の奥深くに進む。

通りすがりのあやかし1「何やつだ!ここは俺達の縄張りだぞ!」

王牙は問答無用で通りすがりのあやかしを爪で切り裂く。※王牙の冷酷無慈悲さを描く。

そして一瞥することもなくそのまま、森の奥に消える。