ねこは、そんにゃこと、言わない。

「にゃんでか、よくわからにゃいけど、とっても眠いんだにゃ」

「ねこだから眠いんにゃって? そうかにゃ?」

「ん、にゃにゃ! 驚いたにゃ。おみゃーが、言葉を喋れるだにゃんて」

「おみゃーは、『ゴハンデスヨー』、にゃんて変にゃにゃき声でにゃいて、ご飯を持って来たり、」

「『ナーデナーデ』、にゃんてにゃいて、吾輩の体をにゃで回しにゃりする、ばかで無毛にゃやつにゃとばかり、思っていたにゃ」

「んにゃ? しかし、おかしいにゃ? にゃんでお前、語尾に、にゃ、にゃんて付けているんにゃ?」

「にゃんだ、その首輪の鈴。そんにゃの今まで付けてにゃかったにゃ」

「ほんゃく? ほんゃくってにゃんにゃ」

「にゃ! よく聞いてみたら、おみゃーのいつものにゃき声の後に、言葉が聞こえるのにゃ! その鈴から、出ているのかにゃ。すごいにゃ! にゃる鈴じゃにゃくて、しゃべる鈴は初めてみたにゃ」

「ん? つまり、にゃにかにゃ? おみゃーのにゃき声だと思っていたのは、実は言葉をしゃべっていて、吾輩の言葉は、おみゃーにとって、にゃき声にしか聞こえていにゃかったというのかにゃ?」

「ふむふん。つまりにゃ、その首の鈴。そいつが、吾輩の言葉を、おみゃーのにゃき声ににゃおして、おみゃーのにゃき声を、吾輩の言葉ににゃおしているのかにゃ?」

「逆に、おみゃーの方では、首輪の鈴が、おみゃーの言葉を、吾輩のにゃき声ににゃおして、吾輩のにゃき声を、おみゃーの言葉ににゃおしているのかにゃ?」

「んにゃ、待てよ? さっきからお前の言葉のにゃ、にゃんて言うのが気ににゃっていたが、もしかして、吾輩の言葉の方にも、にゃ、にゃんて付いているんじゃにゃいだろうにゃ?」

「にゃに! 付いているにゃって! 吾輩は言葉ににゃにゃんて変にゃのつけにゃいにゃ」

「せっていだから、仕方がにゃい? 今すぐ変えるにゃ、今すぐにゃ」

「にゃえたかにゃ? にゃんにゃ、にゃっきにゃら、にゃーにゃー、うるにゃいにゃ。にゃに? せっていをまちにゃえて、にゃえてしにゃっにゃって? にゃにゃ! にゃにゃくもどすにゃ」

「にゃにゃにゃ? にゃにゃにゃにゃ、にゃにゃくするにゃ」

「にゃに? にゃおにゃにゃい? こわれにゃんにゃにゃいのにゃって? にゃにゃ、にゃにゃくにゃおすにゃ」

「にゃおっにゃにゃ? にゃおったにゃ? にゃおったか? 直った!」

「お前も普通に話しているな。これが、猫の会話だ」

「言葉に、にゃ、なんて付ける奴はいない」

「さて、何か話しがあったんだろう。そうでもなきゃ、そんな鈴を使ってまで話しかけてこないものな」

「なんでもいいぜ。聞いてやるよ」

「何、もう十分だって。何か目的があって話しかけたんじゃないのか」

「何、話すことが目的だったって。全くわからないやつだ」

「最後に話すことができて良かった、だって? 全く吾輩は暇じゃないんだ」

「もう眠い、もう寝るんだ」

「何、おやすみだと」

「ああ、おやすみ」