――その時、1人の女の子が公園に入ってきた。 私たちと同い年くらいの、メガネをかけた子だ。 彼女が持っている本のタイトル、『罪と罰』がチラリと見える。 どんな内容なんだろう……でも買ってるってことは、おもしろいんだな。 私がそう思っていると、彼女は私たちがいることを気にせず、すぐ近くにあるベンチに腰を下ろした(デイジー公園は、ベンチが1つしかない)。 そこで『罪と罰』を読むのだろう、ページを開く。 …が、足元に咲く、黄色のデイジーにふと目を落とした彼女。