願いのその先



「ほ、本当に私でいいの?」

「いいから、今一緒に帰ってるんでしょっ?」

靴に履き替え、外に出てにこっと笑う有坂さん。

いや、たしかにその通り(家の方向も同じらしい)なんだけど。

「でも……久保さんみたいな綺麗な子と友達になったほうが、有坂さんも楽しいと思うよ?」

転校を繰り返していたから、1人の辛さ分かると言っていた有坂さん。

だから尚更、そう思う。

しかし彼女は、首を振る。

「だーかーら、美衣菜は凛花ちゃんがいいのっ!綺麗とか関係ないよ、そもそも凛花ちゃんは心が綺麗だけどっ!」

「え……そう?」

「うん。だって見ることのないお花を陰で育てていたり、美衣菜や久保ちゃんの気持ちを特に考えてくれてるでしょっ?美衣菜、だから凛花ちゃんとお友達になりたいのっ」