願いのその先



――「ねぇ有坂さん、一緒に帰ろう!」

帰りのホームルームが終わると、久保さんが有坂さんにそう声をかけていた。

私は未練たらしくその様子をチラチラ見ながら、通学用のリュックを背負う。

昼休みの花壇での出来事が、まるで夢のように現実味をなくしていく。

でも本来、これが普通だよね……